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焚き火@麻布台ヒルズ
麻布台ヒルズの中央広場でおこなわれたイベントで、焚き火番を経験してきました。
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最初は場の雰囲気に飲まれ、少し緊張していました。
高級な衣服に火の粉が飛べば大変なことに。
そんな緊張感を抱えながらの着火式。
しかし実際に火を起こし始めると、不思議と心が落ち着いていきました。
火は場所を選ばずリラックスさせてくれます。
場内3箇所に、6台の焚き火台が設置されています
メインエリアには4台。
そこではアコースティックギターの生演奏が流れ、火と音楽が織りなす温かな空間が生まれていました。
残りは1台ずつ各エリアに。
より静かに焚き火を楽しめる空間として、それぞれが異なる表情を見せています。
この日の最大の挑戦は、煙とのたたかい。
使用する広葉樹の薪が統一されておらず、中には黒煙を出すものも。
都心での焚き火だからこそ、煙の制御は最重要課題です。
火力を控えめに保ちながら、いかに理想的な燃焼状態を維持するか。
風の強さや方向を見ながら、炎の高さを微調整する繊細なその作業に、やりがいを見出していました。
日が傾き始めると、焚き火の表情が変わります。
夕暮れの柔らかな光の中、炎は徐々にその存在感を増していきます。
辺りが暗くなるにつれ、二次燃焼ストーブから立ち上る炎は、より一層鮮やかな輝きを放ちます。
アコースティックギターの音色が流れる中、昼間の喧騒が嘘のように穏やかな空気が漂っていました。
場内に並ぶ焼き芋専門店からの香ばしい匂いと、焚き火の煙の香りが、秋の夜を一層豊かなものにしています。
オフィスの窓明かりと、地上で揺らめく炎がいい感じに融合されて現代アートのようでした。
この日は風も穏やかで気温も程よく、焚き火には最高のコンディション。
消火するまで、自然の要素が都市空間と見事に調和する様子を見守り続けました。
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