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焚き火専用フィールド

地元に新しい焚き火場がプレオープンしました。
火とアウトドアの専門店として知られるiLbfさんが手がける「焚火暖地」です。

実は私、この場所のオープンまでの道のりを、整備ボランティアとして間近で見てきました。
かつては農園だったこの場所が、焚き火スペースとして生まれ変わるまでの過程。
汗を流しながら作業したこの場所への愛着は、日に日に深まっていきました。

都市と自然と火の空間

新三郷駅から徒歩7分。
ららぽーと、IKEA、コストコ、メガドンキといった大型商業施設のすぐ近くという都市的な環境の中に、突如として現れる約2,500㎡の空間。

パチパチと音を立てる炎。
立ち上る薪の香り。
夕暮れ時には、メタセコイアの紅葉越しに差し込む夕日が、この空間を彩ります。
水道設備や水洗トイレも完備され、手ぶらで気軽に焚き火を楽しめる環境が整っています。

焚き火コミュニティの可能性

この場所の完成は、私にとっては趣味の場の獲得以上の意味を持ちます。

かねてより温めていた「焚き火を中心としたローカルコミュニティづくり」。
場所がない、許可が取れない、安全管理が難しい...様々な障壁に阻まれ、実現できずにいた構想が急に現実味を帯びてきました。

なぜ、今「焚き火」なのか

現代社会では、人々の「つながり」は希薄化の一途を辿っています。
SNSでは気軽にコミュニケーションが取れる反面、実際に顔を合わせて語り合う機会は、減少の一途。
孤独感やデジタル疲れが広がり、リアルなつながりや癒しの場が不足しています。

焚き火には、人をリラックスさせ、心を落ち着かせる不思議な効果があります。
炎のゆらめきと温かさが、心の壁を自然に取り払って、自分を素直に表現する自己開示や、他者の話に耳を傾ける受容力を引き出します。
この効果は、ゲームでいう「バフ効果」のようなものです。
その場にいる人々のコミュニケーション能力を強化し、会話をより深いものにしてくれるのです。焚き火を囲むことで、普段は気づくことができないつながりや対話の可能性を広げることができます。

目指すもの:第三の居場所としての焚き火空間

この場所が、家でも学校でも職場でもない、誰もが気軽に立ち寄れる「第三の居場所(サードプレイス)」になればと考えています。
仕事帰りの憩いの場や家族が自然に触れ合える空間、地域の高齢者や子どもたちの安心できる居場所として、焚き火が再び人々を結びつけるきっかけとなることを願っています。
昔のように、炎が世代や立場を超えたつながりを生み出す中心的な存在となることを目指します。

今後もこの焚火場には積極的に関わりながら、焚き火イベントなどを企画していこうと考えています。

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