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【絵日記2日目】独学で全身を描こう

>>>【1日目】はこちら


前回はピトーの顔の仕組みについて研究しました。
今回はそれを踏まえつつ、ピトーの全身を描けるようになるまで描きまくりたいと思います。


▶︎注意点

まず、この記事を読むときの留意事項を列挙したいと思います。詳しくは前回の【絵日記1日目】冒頭で説明していますが、改めて。

・この記事は「イラスト上達法」のような指南書ではない
・僕自身が上手くなりたいという完全自己満記事である
・練習にあたって、ハウツー本や解説動画の類には一切触れない

では早速本編です。


▶︎ピトーの全身を練習しよう

▷とりあえず描く

まずは現状どれくらい描けるのか知るために、原作(単行本23〜25巻)をチラ見しながら描いてみましょう。

こうなりました。

描けるじゃねえか

なんと、一発でいい感じに描けてしまいました。
しかも前回ほぼ練習しなかった正面の顔も含めて。

手もちゃんと描けと言われそうなので、描いておきました。
原作ではピトーの手のアップのみの画面が(確認した限りでは)無くて、想像上のものではあります。

心配になって「こんなもん?」と手書き

そこそこ描けているんじゃないでしょうか。手のデッサンだけひたすらやった一年のおかげかもしれません。

▷分析

じゃあもうこの企画終わりでいいじゃんという気がしますが、やっぱりまだ「たまたま上手くいった」の可能性が残っています。
しかも描いたのは正面だけ。

確実にしていくため、このピトーをいろいろ観察してみます。


まずは全身の比率から。

頭:胴:下半身=1:2:3

このイラストの場合、上半身:下半身で1:1くらいの比になっていました。もっと細かく見ると、頭:胴:下半身=1:2:3くらい。

胴を頭2個分で描こうみたいな意識はありませんでしたが、バランスの良い長さを探したらこうなりました。

ちなみにですがこのピトーちゃん、腰は服に隠れている位置にあります。
そんなわけで上半身と下半身の境目も、服の下端よりやや上方として見ています。

また、脚の長さは、胴よりちょっと長いくらいになりそうです。一応原作も見てみましたが、やはり胴:脚では、脚の方が長く描かれていました。


次に膝の位置。

膝がちょうど脚の中点

靴を入れずに、という話ではありますが、膝は脚を二等分する位置にくることがわかりました。ピトーの場合は膝にパットのようなものがあるのでわかりやすいですね。

確かに人間も正座をすると、膝を中心に半々の長さに脚が折れ曲がります。
なるほど、これを踏まえて描けば、違和感のない絵が描けそうです。


最後に肘の位置。

肘は腰より上

実はこれは分析以前に僕が意識したことですが、肘は腰より上にくるように描きました。

これは人間の身体、自分自身の身体を見てみるとすぐわかります。
一般的な人間の身体は、腕をまっすぐ下ろしたとき、肘は腰より高いところにくるようになっています。なっているはずです。皆さんはどうでしょう。少なくとも僕の場合は肘が腰より高い位置にあるのですが。

▷首について考える

描き進めていくうちに、気になることがありました。

首です。

気になる、首が

首というか、頭部と首との関係、というべきでしょうか。

この2つの傾き次第で、キャラクターの表情というのはまた全然違ってきます。
首があまりに水平に近づくと顎が出ているように見えちゃったり、逆に首が頭部から垂直に下りていてもそれはそれで不自然すぎたり。

一旦、マネキンに置き換えて考えてみます。

マネキン

上の画像のマネキンは、そこまで不自然な首のつき方はしていないように見えます。じゃあこの「首のつき方」にルールはあるのか??

そこで、こんな図を描いてみました。

首ってなんとなく円柱として捉えがちな気がするんですが、これを直方体、いや、直方体の角をいくらか削ったものとして捉えてみたものです。

これで分かったことは、「首は胴側から頭部側にいくにつれて幅がやや狭くなる」ということ。まあ、「やや」ですが。

人間の首を見てみても、青筋が張る部分とかのせいで、正面から見たら台形っぽくなるじゃないですか。そういうもんだと捉えました。

お気づきの方もいるかもしれませんが、論点がずれています
本来「首と頭部の関係」を調べるという目的でしたが
「首自体のサイズ」に話がすり替わってしまいました
もう後戻りできないのでこのままでいきましょう(反省)

でもこれ、描いておいてなんですがそこまで重要ではない気がします。それより重要なのは、首を長くしすぎないことなのではないかと。

首を描く!と張り切りすぎると、そのせいで全身のバランスが崩れてしまいます。だからキャラ絵の場合はそこまで存在感を出さなくてもいいんじゃないかと思いました。

▷応用する

なんだか一発でできてしまったので、今度はポージングを変えて描いてみます。

まずはかがんだピトー。

しゃがみ

次に、直立ピトーを違うアングルから。

考えごとピトー

なんか……もういい気がしてきました。描けるじゃん俺。

分析しようにも、比率のことはもう書きましたし新しい情報がほぼありません。ポージングのバラエティはクロッキーで増やすとして……

ん?企画終わった?


▶︎展望とか

ピトーを使ったイラスト練習はここら辺で終わりたいと思います。
思ったより早く2日目の記事が終わってしまいました。あ、ちなみに企画はまだ終わりません。

次はいよいよ、オリジナルを作る段階に入ります。
おそらくここが一番苦労するところな気がしています。僕は模写は得意ですが、髪型とかファッションとか、そういうのを自分で生み出すのがものすごく苦手です。

でもやっぱりできるようになりたい。SNSでたまにTLに流れてくるキラキラしてるキャラ絵を描けるようになりたい。

じゃあ【3日目】はオリジナルを描くことを目標にしていきましょう。

では。

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