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宮崎駿『君たちはどう生きるか』DVD買って観た

今日、長井龍雪監督のアニメ映画『ふれる。』を観た帰り、宮崎駿監督のアニメ映画『君たちはどう生きるか』のDVDを買って、さっそく家で観た。
私はこの映画、映画館で二回観ていて、今日は三回目だ。
一回目観た感想は、「つまらない」
二回目も「つまらない」
三回目はどうだったかと言うと、やはり「つまらない」だった。
私は宮崎駿の全盛期が子供時代と重なり、小学生の時に『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』『魔女の宅急便』を観ている。これらは何度観ても面白い。どれも何十回も観ている。
この三つと、『君たちはどう生きるか』の違いは何かと言うと、上の三つは物語の構造が基礎の上に立っているのに対し、『君たちはどう生きるか』は物語の構造が上手くないということだと思う。『君たち・・』がどんな映画か物語を筋道立てて説明することが私にはできない。どこが見せ場か、というのもわからない。観客は物語に惹かれるとき、何かを期待している。『ラピュタ』ならば、「ラピュタってどんなところだろう?」となるし、『トトロ』ならば、『トトロに会えるかな』という期待になるし、『魔女の宅急便』では、空を飛ぶという子供らしい夢を見させてくれ、途中からキキが魔法を使えなくなり、「また使えるようになるかな?」と観客に先を想像させる仕掛けになっている。しかし、『君たちは・・・』ではたしかに、継母を救いに行くという目的はあるが、それは観客にあまり強い印象を与えていない。それよりも、観客の関心は、眞人のお母さんであると思う。とにかく、中身が盛りだくさんで何を見せたいのかわからなかった。これは私の読みが浅いからだろうか?しかし、映画はテーマ性を深めるものだとしても、観客が自然とそのテーマに関心を持つように仕向けなければならないと思う。
私は宮崎駿オタクであるので、DVDを買った以上、『君たち・・・』を何度も観ることになると思うが、私のこの映画についての低評価は覆るときが来るのだろうか?

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