『剣岳、見参!』1、俺は剣岳に登ってきた。
2023年7月30日から8月1日にかけて、私は剣岳、立山を登ってきた。
このマガジンはその記録であり、ただの山行の記録ではなく、登りながら考えたことも書く思想的な面もある。
そのため、文章の一人称は基本的に「私」で行こうと思っているが、文章の流れで「俺」を使う場合もあるのでご了承願いたい。
「剣岳」という表記も、「剱岳」というのが正式だが、この字は一般的でないため、あえて「剣」を使うことにする。
計画は、7月30日に富山電鉄で立山駅まで乗り、そこから立山黒部アルペンルートでまずケーブルカーで美女平に登り、そこからバスで一時間ほど揺られて、室堂に着く。午後の二時頃だ。そして、室堂山荘という日本一の歴史のある山小屋にチェックインし、風呂に入って、あとは室堂を散策してぶらぶらと過ごす。そして、山小屋で夕食を摂ると、すぐに眠り、翌七月三十一日未明、二時半に起きてコーヒーを淹れたりして仕度を調え、三時に出発する。五時五十五分に別山乗越というところにある剣御前小屋に到着。そこから剣沢キャンプ場に降りて、七時には剣岳直下の山小屋剣山荘に到着チェックインして、荷物は剣岳登頂に必要なものだけアタックザックに入れて、他の荷物は剣山荘にデポして、いよいよ、剣岳にアタック開始だ。十時五十分に登頂予定だ。そこで十一時半くらいまでのんびりして、そして、下山。十四時に剣山荘に到着。あとは夜までのんびり過ごす。翌八月一日は、朝、四時に剣山荘を出発し別山に登り、そこから立山連峰を縦走して室堂に九時三十五分には降りる。最後に日本一標高の高い場所にあるというミクリガ池温泉に入り、またバスとケーブルカーで立山駅に降りて、電鉄富山に乗り、帰路につく。これが今回の山行の計画である。
読みやすいように、章を分けてマガジンとして掲載することにした。もしかしたら時系列にならないかもしれない、そこはご了承願いたい。