【コント小説】戦国時代(改)
其之壱 信長と秀吉
玄関にて。
信長「サル、草鞋がないぞ。どこにやった?」
秀吉「はい、人肌で温めておりました」
秀吉は懐から草鞋を取り出し、信長の前に置く。
信長「なるほど、今は寒い季節。俺が冷たい思いをしないようにと、おまえは俺の草鞋を懐に入れて温めていたというのだな?」
秀吉「はい、左様でございます」
信長「キモイわ!」
信長は秀吉を切り捨てた。
ズバッ、「ぎゃあ!」
其之弐 信長と光秀
天正10年6月2日、夜。
明智光秀は軍勢を集めて言った。
光秀「敵は本能寺にあり!」
家臣1「ええ?本能寺には信長様がおられるのですぞ」
光秀「そうだ、信長を討つのだ」
家臣1「それは謀反ではありませぬか」
光秀「そうだ、謀反だ」
家臣1「そんなことをしたら秀吉あたりに殺されますぞ」
光秀「かまわん」
家臣1「かまわんって・・・。私は殺されるのは嫌です」
家臣2「私も嫌です」
家臣3「私も」
家臣4「私も」
光秀「おまえらは俺の家臣だろう?俺のために死ね」
家臣1「死ね?なに言ってやがる。誰がおまえのために死ぬか」
光秀「では、俺に忠実な者だけ、ついて来い!信長を討つぞ!」
家臣1「そうはさせるか、この謀反人め。成敗してくれる。野郎どもやっちまえ!」
光秀「な、なにをする?ぐわっ!」
家臣たちは光秀を斬り刻んだ。
ブシュッ「ぐ・・」。グサッ「ぎゃあ」。ズバッ「ぐえっ」
本能寺にて。
家臣1「信長様」
信長「なんだ?こんな夜中に」
家臣1「光秀が謀反を企てたため、成敗しました。これが奴の首です」
信長「そうか、でかした。そうか、光秀が。油断していた。危なかった。よし、おまえには褒美を取らすぞ。俺が天下を取ったら、どこかの国を一国まるごとやろう」
家臣1「ありがたき幸せ」
こうして世は、織田家の時代になり、織田家から代々将軍が出て現在まで続いている。現在の将軍は、フィギュアスケートがメチャメチャ上手いとか。