表現者はその表現手段に吞まれてはならない
私は基本的に統合失調症などの精神病関連の記事を書いて来たが、最近はコントなどくだらないものや、絵画を投稿している。小説も書いている。意識が創作の方にシフトしつつある。統合失調症から健康になってきている私にとってはこれはいい傾向だと思う。しかし、私がなぜ統合失調症になったかを振り返って見れば、マンガ家を目指していたことが大きな原因としてあるように思う。なぜなら、マンガを描くことで、とくに人物の顔、悪人の顔、苦悩した顔、などを描くことで、自分自身の内面を深く掘り下げすぎてしまったからだ。高校生の頃の話だが、勉強のノートの隅にはマンガの顔、特に目がびっしりと描き込まれていた。常に誰かに見られているようで不安だった。今ではそのような不安はない。しかし、芸術志向は強くあり、それは内面を深く掘り下げる行為でもある。私はその危険性をよく知っている。再び統合失調症を悪化させないように、表現手段に呑まれないようにしたい。