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SUL注目チームインタビュー#9「Logical sanctuary」横浜国立大学

Shadowverse University League(シャドバ大学生リーグ)の運営を行っている“SUL学生実行委員”では参加サークルや選手に注目したインタビューを行い、大学生リーグならではの視点でシャドウバースの競技シーンに切り込んだ記事を発信する。
(第8回大同大学DUECの皆さんへのインタビューはコチラ。)
SUL注目チームインタビュー#8 「大同叡智」DUEC|SUL学生実行委員会 (note.com)

「SUL注目チームインタビュー」第9回目は、24-25SeasonにてAチームは4連勝、Bチームは3勝1敗と、サークル全体で勢いに乗っている横浜国立大学さんにお話しを伺った。


ご協力いただいた方

Aチーム
ぼーたん選手 @paddy_tannbo

サークルの代表であり、Aチームのリーダー。
リリースからプレイしている最古参勢。
アグレッシブなデッキや運の要素が絡むデッキを好んで使う。

Lynn選手 @Lynn_rys_sv

アンリミテッドフォーマットが好きで何度もランクインしているプレイヤー。好きなクラスはネメシスで、アーキタイプはアーティファクト。
細かい動きが多いデッキを好む。

みんぬ選手 @minnu_gm

第2弾からプレイしている古参勢。
RAGEでマネーフィニッシュをするなど、確かな実力を持つ。
本人曰く「勝つ」ことが自分の役割であると語っている。

junjun選手 @kamatamaudon27

大学に入学してから競技的に取り組み始めたプレイヤー。
チームではムードメーカーを務め、固い雰囲気を破壊しチームを和ませる。
好きなカードは≪破壊の絶傑・リーシェナ≫。

Bチーム
しん選手 (@akidaru_UxoxU

チームの自称問題児。
一風変わったデッキを持ち込むことが多い。
好きなカードは≪耽溺の咎人・セフィー≫。

シドニー選手 (@sdn_shadow

Shadowverseを始めて1年ほどのフレッシュマン。
大会へのモチベーションは高く、伸びしろを感じる選手。

Page1 サークルの特徴

・日々の練習


━みなさんは普段どのくらい練習されますか?

しん:晩から朝までとかじゃないですか(笑)

junjun:ピンキリな気がします。やるときはやるしやらないときは全くやらないです。

ぼーたん:大学生リーグの試合がある期間は結構やりますね。全体での練習を行うときはだいたい22時ぐらいから開始して2時ぐらいまでやってます。お昼とか夕方は個人でやることが多いです。

━大学生リーグの試合がある期間は週に何日くらい全体練習されるのでしょうか?

ぼーたん:2~4日くらいですかね。

junjun:試合がない期間でも雑談したり別のゲームをしたりするのでちょこちょこ集まってます(笑)

━仲のよさが伺えますね。

━この中でアマチュアチームに属している人はどのくらいいますか?

ぼーたん、Lynn、みんぬ:✋

━サークルでの練習とアマチュアチームを含む個人の練習どちらのほうが多いですか?

Lynn:ローテーションとアンリミテッドでそれぞれ所属しているのですが、ローテーションのチームはチーム単位で大会に参加しているわけでもないので基本的に練習をするとなったらサークルでやっています。

・インカレメンバーについて


━次にインカレメンバーについてお聞きします。横浜国立大学さんはインカレ制度を活用されていますか?

junjun:いませんね。

━過去も含めてずっといない感じですか?

ぼーたん:そうですね。なんだかんだ一度もとってないですね。

━インカレメンバーがいないのは珍しいですね!

ぼーたん:そうですね。他のサークルはほとんどがインカレ制度を利用しているので驚きです。

━インカレ制度を活用しようとは思わなかったのでしょうか?

junjun:大学生リーグに出場するにあたってメンバーが足りなそうなことがあったので1度インカレ制度を利用するかどうかの話合いはしました。でも今年から1チームの最低人数が3人になったこともあってインカレ制度を利用する必要がなくなりました。

みんぬ:あとは去年1年生がたくさん入ってくれたこともあってメンバー不足が解消されましたね。

ぼーたん:1年生がたくさん入ってくれたことは非常に大きかったですね。当時の1年生(現2年生)が加入する前は本当に人が少なくて2nd Seasonに出場することができませんでした。

ぼーたん:でもうちのサークルは、人数が薄い層がなくて…

みんぬ:1年空くんだよね…

ぼーたん:うちの大学に謎のジンクスがありまして……
2年に1回の頻度で新入生が入ってくるんですよね…

━つまり誰も加入しない年があるってことですか?

ぼーたん:そうですね、いまのサークルメンバーも4年生と2年生しかいないので。

━不思議なジンクスですね…

ぼーたん:でも加入する年はたくさん人が入るのでサークル自体は成り立ってます。

junjun:そんなわけで今年は1人も入らなかったです。

━Aチーム、Bチームはどのように分かれているのでしょうか?

ぼーたん:シンプルに学年で分かれています。Aチームは4年生だけのチームで、Bチームは2年生だけのチームです。

━完全に学年でチーム分けをやろうと思ったきっかけは何なのでしょうか?

junjun:ぼーたんがチャットに送ってきたのを僕は覚えています(笑)
「最後は4年生で出たい」って言ってました

ぼーたん:一概に言うと僕らのわがままですね(笑)なんだかんだ1年生からずっと一緒にやってるメンバーなのですし、現行Shadowverseで最後のSULということで1回くらいは4年生の4人でチームを組みたいなと思い、他の3人も納得してくれたのでこのようなチーム編成なりました。

━すごくエモいですね。

junjun:あのぼーたんのチャット痺れたよな(笑)

一同:(笑)

ぼーたん:3年生のときに1年生(現2年生)と一緒にチームを組んでいたのですが、その時に練習方法などをきちんと伝えることもできましたし、後輩が成長し後輩だけでチームを組んでも問題ないと確信できたのでこのようなチーム編成に踏み切れたのかなと思います。

━2年生の方々が頼もしい存在になったことはサークルとしてもうれしいことですね!

・私生活とShadowverse


━Shadowverseを通じてなにか私生活と結びついたことはありますか?

しん:先ドローが習慣になりましたね。

━どういうことでしょうか??

しん:先輩から先ドローしなさいって散々怒られたことがきっかで、授業のプリントとか一番最初に取りに行くようになりました。

一同:爆笑

ぼーたん:自分はゼミの面接でShadowverseの話をしましたね。面接時間30分くらいあったのですが、そのうちの15分くらいはShadowverseの話をしていてゼミの飲み会の度に教授から面接でShadowverseの話をしていたことを持ちネタにしていじられます(笑)

━でも印象に残ったのであれば結果的によかったのかもしれませんね(笑)

ぼーたん:そうですね(笑)

みんぬ:自分は専攻とは関係ないのですが、サークルの先輩から誘われたことがきっかけで今のゼミに所属することになったのでそういった意味ではShadowverseと結びついたことがあったなと思います。

junjun:実はTCGをプレイしておりまして、ジャッジ資格を持っているのですが、Shadowverseをやっていたおかげでとれたかなと思っています。

━Shadowverseは他のTCGにも精通するものがあるのでしょうか?

junjun:少なからずあると思います。

・学校生活


━皆さんは普段直接会ったりする機会はありますか?

しん:僕はぼーたん先輩とはよく会いますね。専攻が同じですので授業も結構被ることが多いです。

みんぬ:今年はあんまり会わないんですけど、1年生から3年生まではぼーたんともう一人同じ学部の人がいて、3人で時間割組んで授業を履修したりしていました。

━サークル仲間だけでなく、学友としての付き合いがあるのはとてもいいですね !

みんぬ:みんなで一緒に麻雀打ちにいったりもしますよ(笑)

・大学の特色


━横浜国立大学には「野音」という広場というものがあってそこで学生がキャッチボールをしたりして楽しんでいるということをお聞きしますがあれは本当なのでしょうか?

野音の画像

ぼーたん:本当です。

junjun:球蹴りしたりしてるのを見ながら自分とぼーたんはお弁当食べたりしてます。

ぼーたん:なんだかんだ野音で集まってごはん食べたりはしてますね。アカペラサークルが隣で練習してたりしますし、本当に学生が自由に過ごしてます。

━学校の立地もかなり自然豊かなところにありますもんね

みんぬ:リスが出ますしね(笑)

しん:ヤギもいますよ。

━想像以上に自然豊かでビックリしました!

Page2 戦術について

・デッキ選択について


━━BO5をするにあたって3つのデッキを持ち込まなければなりませんが、持ち込むデッキはどのように決めていますか?

ぼーたん:はじめは、各々練習とかして個人でデッキを絞っています。最近では、せっかく2チームあるのでA対Bで本番前に模擬戦としてBO5をやってみたりしてデッキの感触っていうのを確かめたりします。

━デッキの担当はどうやって決めますか??

junjun:メンバーの得意、不得意がはっきりしていて被ってもないので、自然と握っているデッキをそのまま任せるといった感じですね。

━Bチームも同じような感じでしょうか?

しん:そうですね。Aチームと一緒に合同で練習して、チーム内で話あってみたいな感じですね。

━デッキの持ち込みに関してAとBで統一したりはするのでしょうか?

junjun:そんなことはないですね。

ぼーたん:全然違いますね。各チームそれぞれ決めているので意図的に揃えたりはしてないですね。

Lynn:練習は一緒にするけど、持ち込みはそれぞれで決めるので模擬戦の時にはじめてお互いの仮持ち込みを知ります。0から全員で相談するみたいなことはなくて、それぞれのチームで仮決めをしてそれを全員ですり合わせるみたいな感じですね。

しん:交流のある独立チームみたいなイメージですね。

━個人→チーム→全体みたいなサイクルでやってる感じですかね?

一同:そうですね。

・投げについて


投げについてお聞きしたいのですがデッキの投げ順に関してはどのように決めていますか?

junjun:相手の持ち込みを見て論理的に考えることが多いですね。

みんぬ:相手の持ち込みを見て相手にとってどのデッキが一番抜けて欲しくないかを重点的に考えています。

Lynn:BO9だったらとりあえずこれいってみようかなみたいな感じで投げることはありましたけどBO5になってからは最初からきちんと考えるようになったと思います。

junjun:じゃんけんを真面目に考えている感じはありますね。それこそ今年は投げ勝ちすることも結構多くなったなと感じています。

ぼーたん:だいぶ投げで勝ってるとは思います。

しん:選手のメンタルよりかは論理を重視して考えています。仮に負けてしまって本人のメンタルが不安定な状態であったとしても論理的に考えてそのデッキを投げるべきと判断したならば続投します。

ぼーたん:メンタルよりデッキを重視して選択する姿勢は崩さない。そういったスタンスで戦っています。

━超論理的Shadowverse恐るべし…

みんぬ:持ち込むデッキの数が減ったことが追い風だったと思います。

━横浜国立大学さんにとってはBO9よりもBO5の方が考えやすいですか?

ぼーたん:本当に考えやすいですね。

junjun:僕ら向きだったかなと思っています。

・強さの秘訣


━サークル全体を通してなにか強さの秘訣などはありますか?

ぼーたん:デッキ選択と投げが嚙み合ってる部分が大きいと思いますね。

みんぬ:デッキ選択をする際に、投げも含めて考えられていることが大きいと思います。AチームとBチームで模擬戦をやったときに「このデッキ投げるタイミング難しいな~」とか思って試合に持ち込むデッキを変えたりすることができるのが強みかなと思います。

junjun:BO5であればBO9よりも1試合あたりの時間が短いので、本番前に模擬戦をやることができますし、その結果本番の試合前に戦術を組み立てることもできるようになったことが大きかったかなと思います。

━より実践に近い形で練習できていることが強みになっているんですね。

ぼーたん:そうですね。こういった練習をしているからこそデッキ選択や投げに磨きがかかったのかなと思います。

・受け継いだもの


━横浜国立大学さんは過去に大学生リーグで優勝されましたが当時の先輩方から何か受け継いだものとかはありますか?

junjun:当時の優勝メンバーの先輩方にプレーを見てもらったり、アドバイスをいただいたりはしていました。

ぼーたん:それこそ、自分は大学に進学するまで競技的にシャドウバースをプレイしていなかったのですが、このサークルに入ってShadowverseの競技的な取り組み方や技術などを学べたことは大きかったかなと思います。

junjun:自分たちが入学する少し前に先輩方が優勝されて、実際にこのサークルが強いことで入ったメンバーが多かったのもあります。実際に今の4年生はサークルが強いことを知って入ってきているので。

━サークルに入るきっかけやShadowverseを競技的に取り組む環境が備わっていたことがあったということですね。

ぼーたん:あとこれは先輩方の代からそうなんですけど、デッキ選択の際にきちんと自分たちで考える習慣はあります。世間でたくさん使われているから、大会の入賞数が多いからとかではなくきちんと自分たちでデッキの相性など精査をして持ち込みを決めています。

━世間の評価にかかわらず自分たちでしっかり結論を出しているのを強さの秘訣かもしれませんね。

junjun:もちろん大会などの結果が議論の入り口になることはありますが、それを鵜呑みにすることはないです。

・注目チームインタビュー恒例キャッチフレーズ


━このサークルにキャッチフレーズをつけるとしたら何にしますか?

junjun:これぼーたんが真剣に考えてましたね(笑)

ぼーたん:考えなきゃいけないなって話をしてただけです(笑)

━記事を読んでいただいてありがとうございます!キャッチフレーズ考えていきましょう!

ぼーたん:RAGEのファイナリストがつける二つ名みたいな感じなんですね。

━そうですね。GFに出場されたら入場の時にアナウンスされることもあると思います。
あとは個人でRAGEのGFに出場されたら紹介されることもあるかなと思います。

ぼーたん:1回あったな…

しん:ベイサイドセンスだっけ

RAGE Shadowverse2022 Spring でファイナリストになったRoA選手は横浜国立大学の出身でした

ぼーたん:どうしようか(笑)

junjun:国士無双とかは?

ぼーたん:いきなり麻雀だね(笑)

junjun:実際に四字熟語はあるよ

ぼーたん:さっき話した内容とかをうまくまとめたいね。ぱっと出てきた言葉、唯我独尊なんだけど…

junjun:だったらマゼルベインでしょ(笑)

一同:(笑)

━お話聞いている限りサークルで調整や情報の精査といったものを全て行っていることが特徴として挙げられるのかなと思います。

ぼーたん:そうですね、それはあると思います。

━少しかっこつけるなら「ロジカルサンクチュアリ」なんてのはどうでしょう?論理的に考えること、キャンパス(特に野音)が聖域みたいなので!

一同:かっけえ~~ 聖域でた(笑)

junjun:ちょっと荷が重いかもしれない(笑)

ぼーたん:キャッチフレーズくらいはいいよ(笑)

しん:キャンパスが山の中にあるのでロジカルマウンテンでもいいね

一同:ちょっとさぁ~(笑)

junjun:まあでも「野音」って文字いれたいかもね(笑)

みんぬ:野音と書いてサンクチュアリと読むみたいな(笑)

━それいいな(笑)

junjun:うちの先輩たちがGF行ったときのやつとかなかったっけ?

━この注目チームインタビューという企画が始まったのがちょうど1年前ぐらいからなので当時のものはないですね。なるべく学校やサークルの特徴を含んだものにできればいいなと思ってます。

ぼーたん:山の中にあるとか、独自の環境があるみたいな感じですかね

━独自っていう意味では、「唯一」や「only」なんて言葉もありますけど…

ぼーたん:ロジカルサンクチュアリがよさそうに見える(笑)横文字がちょっと気になるからこれをベースにしたい感はありますね。

━アルファベットに変換することも全然できますよ!

「Logical sanctuary」

ぼーたん:文字面が強いな(笑)

junjun:まあ「Logical sanctuary」でよさそうに見えるけどな

一同:そうだね

━ってなわけで横浜国立大学さんのキャッチフレーズは「Logical sanctuary」に決まりました!!

Page3今後の意気込み


━今後の意気込みをお願いします

ぼーたん選手

AB含めて、今のメンバーで活動しているのがおよそ1年前からで 、Aチーム、Bチームそれぞれ順調に勝っていて今までやってきたことの賜物だなと思っています。予選の残りの試合数も少なくプレーオフは確定してないですが、射程圏内ではあるのであとはここからどれだけ頑張れるかがが大事だと思います。

Lynn選手

チーム全体の戦績が順調で予選突破も硬いかなと思っていますが、やはりここから先また長いこともあって安心できる段階でもないので一層気を引き締めて一戦一戦勝ちたいと思います。

みんぬ選手

最後に大学生リーグでプレーオフに行けたのが1年生の頃なのでまずは次しっかり勝ってプレーオフに進出したいです。個人勝率の話なのですが、昨年度は10戦やって9勝1敗で最後の試合で負けてしまったことがすごく悔しかったので、今年は全部一発抜けでできるようにしたいです。

junjun選手

現在4-0で順調なのですが予選突破が確定したわけではないので、まずは気を抜かずにしっかりと予選突破したいなと思います。いま4年生4人で出場していることもあってやはり最後だからこそ優勝という結果を残したいなと思っています。

しん選手

サークル内でチーム分けが決まった時から、絶対にAチームだけには負けたくないので打倒Aチームを掲げて頑張っていきたいと思います。“明確に”Aチームだけを狙っています!

シドニー選手

Bチームは現在3-1で予選突破も狙える位置にいますし、Aチームも予選突破しそうなのでAB両方ともGF進出できるように気張っていきたいと思います。

編集後記

サークル全体の雰囲気としてはとてもよく、メンバー同士の仲の良さが伺えた。それに巻き込まれるかのように実行委員も終始楽しくインタビューをすることができた。特に4年生は非常に仲が良くサークルだけでなく、学友としての絆が深いことがインタビューを通じて感じ取れた。戦術面に関しても選手の精神面よりも論理を重視する方針をとっており、これは考えても実践することが非常に難しいことである。しかしそれをやってのけ勝ち続けている横浜国立大学さんの実力は本当に高いものであると感じることができた。

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