【interview #3】 / 葉胡庭 代表 Genki Niimoto about Plants
まずはじめに働いたのが探偵事務所。
同級生の父親が探偵事務所をやってて、うまいこと口車に乗ってしまって
借金100万を背負ったとこからスタート。18・19才くらいの頃やったかな。
それから大阪に行って仕事を探してたけど、急に気が変わって岐阜に行った。
田舎から出てきた奴がたどり着いた先はもっと田舎で、俺すげーとこに来たなっていう笑。
そこで工場で働く事になって、知り合った同僚が音楽好きでクラブを開店することになってね。
一緒に昼間は工場、夜はクラブで働くようになったのが始まりやね。そこで毎日DJやってた。
2〜3年後、23才頃かな、一旦延岡に帰ってきて、なんか知らんけど飲み屋で働く事になって。
飲み屋でイベントもやってた。
オーナーの同級生達が飲み屋に来て、入場料のいざこざででやされたりもしたよね笑。
3年くらいやって店をたたんで。もう夜の仕事はしたくなくて沖縄へ行った。
沖縄おった時に、小浜島でイベントをやったのがイベントを主催するきっかけかな?
ターンテーブルとかレコード一式送ってもらってね。
当時、彼女(現在の奥さん)が保育士をやってて、小浜島に遊びに来た時に、島に保育士の仕事あるけどどう?って聞いたら、
遊びに来る分には良いけど、働くのは無理かなって即答されてね。
それだったらもう延岡に帰ろうってなって。
貯金も無くなってきたし、帰らんと現実に戻れんなるわ!っていう。
めちゃくちゃユルかったし。
俺のゆるさの原点はそこかもしれんね笑。
うん、今はこっちに落ち着いたけど、あの時お世話になった人達にも会いたいし、西表のジャングルとか今見たらどう思うのかな?って楽しみにしている部分はあるよね。
今は見方が変わって、ずっと下向いてたり(植物を見てたり)するはず笑。
28、29歳くらいに延岡に帰ってきて結婚。
それから、納骨堂の棚を作る仕事を始めたけど、3ヶ月分の給料出なくなってやめた。
その後、某 住宅関連(庭が主体)のプランニング会社で9年働いて、独立。
仕事を探していく中で、自分が一番興味を持てそうな事が庭とか外構だってだけやね。
そのプランニング会社はメインに植物を扱っている会社ではなくて、それ以外の仕事も多々あって。
来る仕事として植物がブワッと出て来る訳ではないけど、お客さんの中にはそういう要望を持つ人がいて、2、3年目にそのお客さんを担当する機会があって、もっと植物に特化した仕事をやりたいと思ったけど、会社が押す仕事は違ってて。
自分がやりたい事とのすれ違いが、6、7年たつにつれ大きくなっていって仕事が面白くなくなっていった。
でも、庭には関係ないことも一通り経験したいと思って勤めてた。
独立して2年だけど、場所は作りたいと思っていて、本当は山手の方に行きたかったけど、奥さんが前向きに仕事ができる場所が良いじゃん。
俺は山が好きやけどね。のちのちは引っ込みたいけど、結果的には良かった。
そういえばそうかも、アミッドスクリーンね!(網戸を使用したスクリーンをDJの前に使用)
そこから、流木とかガラクタいったはず。
ガラクタと言っても落ちてるもの(自然と不要に目が向けれられなくなったもの、勿体無いと感じるもの)を特化して活かすように使ってた。
流木はノベプラ(主催の地域イベント)のときからやね。
うちの実家の倉庫の裏に2tダンプ3台分くらいになって、実家の母に「この流木どうにかしてくれ!」と言われて笑。
大阪の雑貨屋やってる友達からすれば、「何で延岡はあんなに流木があるのに、それを商売につなげないの?」と話してて、こっちじゃあるのが当たり前で売るまでは現実的に考えられんけど、良い素材が落ちているのにソコを何で使わんと!? と思ってからかな。
流木を取りに行って、それに合わせて植物を入れてみたりして、そういう事を自分でやり出してイベントで流木は使い出したかな。
流木とか使い出す以上、此処に綺麗なものを入れても仕方ないかなと思って、そしたら海に落ちてるもの。山で落ちてるもの。
うちの庭とかに生えてるやつとかをポッと取って入れたりするだけやったり。
そうそう。インテリアとして置いても良いし。それが観葉植物であれは室内でも行けるし。
流木はノベプラの時までかな。
あの辺からバッと流木は皆んな使い出したから、もう俺はいいやってなって。俺はもう結局植物のほうでやっていこうかなって。
流木のアーティストみたいなのになりたい訳でもねーし、流木遣いみたいなのになってもしょうがねーかなって。
それよりかは植物を上手に使えるようになった方がプラスになるかな。
だし、こっちの方がパンチがあるかなって思わされたよね。魅了されたっていうかね。
でもあの時ももうちょっとやりたかったっちゃけど余裕なかったね、ドームの外側の装飾とかもズババババーってやって笑、コレで良いが、みたいになって。
でもあーゆうのは良くないね。最後ザッとした感じでやるのは良くない。それならもう何もしなくて空白にして手をつけない方が良かったなって、
もうやり切れるとこまでやる方が良いし、全体的にボカすことやらないほうが良かったなって。
すげぇ人を見つけた時に喜ぶね!
自分では圧倒的にコレは出来んわっていう人や仕事を間近で見れた時に1番ゾクゾクしちょるかもしれんね!
そうよ!でもそのままやりたくない訳やから。
聞きもしないし、ジロジロ見る訳でも無くて、何となく所々パッパッパっと観れば何となくどういう事をやってるとか、何となく自分でわかるじゃん。
別に仕事してて楽しいとかはない。
仕事はお金を貰わなきゃいけないし、お金もらってやる事は楽しくは無い。
やから、例えばイベントやけど、自分はココは楽しみたいっていう時はお金は要らない。
だから勘違いして今度装飾してくれませんかって話が来て、予算はいくらですか?って聞くと、予算はないって。ちょっとそれは協力できない。
じゃあ貴方は3、4日タダで仕事します?って。
今の会社で今月日曜3日出てくれんけ〜?金出らんけどよ〜って言われてやらんやろって話と一緒で。
ウィンウィンになってないもん。
貴方にとってやりたい事かもしれないけど、おれにとってはやりたい事でない。それはお金を払わないと成り立たない関係で。
同じ街に住んでて街が盛り上がれば良いとは思ってるけど…。
おれはそんな事恥ずかしくてよう言わん。
お金をもらって責任感を持ってやる経験を若い頃からしないといけないと思う。そういう事を考えてくれる大人とやった方が良いよっていう。
そういう才能を搾取するような大人がいっぱいおるから、そんな大人に巻き込まれんようにせんと、ただただ自分の時間が無駄に過ぎてくだけやから、よくねぇよ。
まぁ俺もだいぶ後になって分かってきたけど。
感動と興奮は無い。人の仕事を見て凄いなーとかはあるけど。
俺も作れるようになりたいというか、こういうものを作れる機会に…こういう機会は自分で行かないと出来んから、こういう立ち位置に立てるようなところになってみたいなっていう憧れみたいなのはある。
好きな配色はないけど、やっぱり花はすごく良いなと思う。
再来軒と日向はへべずラーメンかな、丸一ラーメンの。ゲンコツのしょうゆとか、あとラーメンショップのネギラーメン。っていうか、ネギラーメンのネギが好き。あと、店主さんが好き。
ネギラーメンのネギがいい笑。
悩む事はあまりないけど、落ち込む事はいっぱいある。
やっぱ仕事でうまくいかん事もいっぱいあるから考えるね。
時間と勇気やね。
仕事でやった事ねぇとか言いよったらキリがないから、自分で解決するしかないね。あとはちょっとした勇気を持ってやっていくしかない。
植物も流行り物とかどんどん変わっていくしね。
結局、仕事関係の人もイベントにつながったりするし、その逆もあるから別にそれが、別にそれが普通。
仕事だけっていうのも中々窮屈になるし、かと言ってイベントばっかやっちょってもバカやし、
イベントやってて無駄じゃないっていうのは自分で実感してるから続けられる。
側で見てる奥さんも今は何も言わんし、それが仕事にもつながってる事を感じてると思うとよね。
それで続けていけてるんじゃないかな。
やれるタイミングの時にやれる事をやっている。
あれやね、子供達集めて植物に触れ合う時間を持てるようなやつはやってみたいね。
寄植えとかでも何でも良いっちゃけど、何なら鉢から作りたいよね。
1週目の日曜はどこどこの陶芸教室みたいなところで植木鉢をまず作って。
で、次の週の日曜にウチで花とか植物を集めるから、思い思いに好きな植物を手にとって植えてみると。
あとは持って帰って、お母さんと一緒に育ててみてくださいっていうのはやりたいよね。
男とか、植物とか花とかに興味がない人が多いと思うとよ。
それはオスやからしょうがないと思うっちゃけど、やっぱり何ていうとかえ、当たり前のように、男の子が母の日にお母さんに花をあげられるような文化があったらすごく良いと思うとよ。子供の時から何か祝い事の時には女性に花をあげるっていうのが染み付いてる男の国は良いと思う。
離婚率ちょっと下げれるかえっていう笑。
温暖化も下げれるっちゃねーかえっていう笑。
そう!でもそこは絶対入れんでよ。
世界見てるヤツみたいに書かんでよ笑!
インタビュー篇では半年ぶりの第2回目でした。
我々スタッフも改めて振り返り、中々読み応えのある内容になったかと思います。
植物や花は見た目だけでなく、育てていく美しさがある。これを機に1つ花や木を植えてみるのも良いですね。
有難う御座いました。
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