Discovery Set / ELLA K
ELLA K(以下エラケイ)から100セット限定でディスカバリーセットが出たので購入した。12月2日の事。あっという間に完売したそうだ。
5つの香りがそれぞれ2mlサイズ。これで4400円送料無料は実にお得でした。ありがとうございます!
●カラハリの叫び / CRI DU KALAHARI
爽やかで清々しいウッディ。気持ちいい…。これよ!こういうウッディが欲しかったのよ!お香でも湿っぽくもなく、乾いた木そのものの匂い。ドライでいい。
乾いた空気に暑い風がためらいがちに吹く。力強い樹にもたれる。遠い地平線を眺める…。
あっだんだんまろやかに甘くなってきた。でもピリッとスパイシーだからずっと暑さにジリジリ焼かれてる。いい…。
この美しくやるせなく無限に広がる自然の風景を私の変な肌(ツンとした臭みに変わることがある)でしっかり感じ取れた事が本当に嬉しい。素晴らしいです。ずっと深呼吸していたい。
砂漠のイメージを想像したいのに諸星大二郎の短編「砂の巨人」のシーンが浮かんでくる。「染み込んでしまった…」
(以下、フォルテ オンラインストアの商品ページから引用)
<香り>
バオバブへのトリビュート、包み込むようなウッディスパイシーアコード、セント・トレックによるバオバブ、グリーンペッパー、ウッディー、サンダルウッド、シダー、パチュリ、オリバナム
●ハロン湾の雨 / PLUIE SUR HA LONG
トロピカルレインとな。実は苦手なタイプの香り。正直コレ系って芳香剤だと思ってしまう。でもカラハリの感動を信じて我慢してみる。
湿度のある甘いフローラル、その奥に草の匂いがあってちゃんと植物って感じる。個人的にはもっと草感じたいな。
だんだん肌に馴染んだ甘さに落ち着いてきていい香り。うわーラストノートの甘さたまらん!マグノリアかな?ムスクのおかげ?ここまで来るともうたまらない。元々こういう甘い匂いの肌なんですよオホホって言えちゃう雰囲気になります。
たぶんこれ室内で付けてたら無理だって思ってたかもしれない。この時は外出していて、バス・電車の中だとちょっと…と最初戸惑っていたんだけど(とってもかわいらしい香りだけど私向けじゃないなって)、だんだんと馴染んでいって気付いたら好きになっていた。そういう恋愛あるよね。
<香り>
熱帯の雨。
【ハロン湾の湿った空気】ウォーターリリー、シクラメン
【赤いアクセント】レッドベリー、ルバーブ
【遠くの岸辺にはモンスーン】ネロリ
【温かい地面から立ち昇る】マグノリア
【地平線のかなたに】ムスク、ホワイトモス
●プシカの手紙 / LETTRE DE PUSHKAR
わあっ…!すごく夢見心地な幸せの香りがする…!おいしいです…。
サフランの蜂蜜のような濃厚でとろりとしたツヤ。シナモンとナツメグを加えてスパイシーに。あまーいお菓子。
でも焼き菓子じゃないな。ローズの酸味かな?あとたぶんパチュリ…水っぽい匂いが混じって、綺麗な赤いゼリーみたいなイメージに繋がる。
なんか独特のウッディっぽい匂いがあってそれが外国の怪しい雰囲気出してる。ああウードかそうか、納得。
落ち着く…おいしい…。最高の寝香水だ。
時間がたつとウッディな雰囲気が強くなって、穏やか~だけどスパイスのピリピリやクセがあってエキゾチックな感じ。
いや~エラケイすごいなみんないい香りすんじゃん…クオリティ高い…。
<香り>
夢のような力を放つ。インドの酔わせるような香り。
【スパイシー】サフラン、ナツメグ、シナモン
【木の香り】ベチバー、パチュリ、ウード
【華やかさ】ローズ、アンバー、バニラ
●サガノの詩 / POEME DE SAGANO
いちばん楽しみだったやつ。シトラス系だから肌乗せ不安だったが(シトラス系で嫌な香りになってしまう事が多い)大丈夫だったー!よかった!物凄くいい匂いだよ…。
ゆずに竹の香り、さらにお茶。凛としたさっぱり感がたまらない。ゆず最高だ。竹の香りもあるから甘すぎないのも最高だ。ユーカリが両者を後押ししてくれる。
なんてキリッとした癒やし系なんだ。シトラス系ってもっとシャキッ!爽やかフレッシュ!みたいな太陽と弾ける水分のインパクトがあるけど、これは良い意味で全然弾けたりしない(笑)、無駄な動きをしない。落ち着いてて美しい。日本らしいなぁ…。
すごい。ああ時間立つとより一層竹。最高じゃん…。毎日この香りに包まれて過ごしたい。
冬至の日にもゆずの香りを求めて付けてみた。ああ~最高だぁ~。
ユーカリと竹が青々として、品のあるゆずがじゅわっとしてて、抹茶でほっこり。ミントが全体のキリリとした雰囲気を高めてる。
冷たい雨の中、ゆず湯につかる動物園のカピバラの動画見てると、その場にいるかのような臨場感が笑 私もポカポカしたい。
<香り>
天と地の秘かな出会い。さまざまなグリーンが植物のみずみずしさを映す。
【シトラス】ベルガモット、グレープフルーツ、ユズ
【フレッシュ】ミント、ユーカリ、抹茶、バンブー
●メモワール・ド・ダイセンイン / MEMOIRE DE DAISEN IN
わああ…!なんの匂いか全然わからないけどすんごくいいよぉ…!素晴らしすぎて言葉が出てこないよ…なんなの?このいい香りなんなの?
芍薬に金柑…。ケファリスとはアンバーウッディノートだそう。うーん全然わかんない。とにかくめっちゃいい香りです。メロメロです。最高だぁ…。
蜂蜜ほどの濃厚さはなく、さらっとした樹液のような甘さ。そう、液体のさらっとした雰囲気なんだ。とっても上品で高級感あふれる日本の…なんだろう、歴史あるナントカ館みたいな…(正解は大仙院です)。
甘い紅茶みたいにも感じる。いやお茶成分はないが。結構甘いんだけどしつこさもベタつきもない、パウダリーでもない。お花の香りに木の香り…はぁ…溶け落ちそう。
<香り>
枯山水の美しい庭園。静けさと深い瞑想の場を満たす、花、木、植物、岩、優しい光。
【砂利のミネラル感】アンブロクサン、ナツメグ、ベンゾイン
【木】メイプルウッド、ケファリス
【花、植物】グリーンノート、ホワイトローズ、日本の芍薬、日本の金柑
いやたまげたなぁ…全部よかった。唯一苦手なタイプはハロン湾だけどそれも完成度の高さには舌を巻く。絶対また使うね。
変なアピールがない。嫌味もない。なにか一つが飛び抜けて目立つということもない。
不快感がないんだ。全体が乱れもなく無駄もなく、素晴らしいバランスで絶妙な加減で配置されてる。
話がちょっとずれるんだけど、お高いケーキを食べた時。
あの小さな作品にどれだけ時間と手間をかけ、直接見えないところにもこだわって作るか。香りも見た目ももちろん、口に入れたとき異なるパーツがみな同じ速度で溶けていくあの感動、すべてが美しく調和したバランス。それをちょこちょことパーツごとに味わって、合わせて納得して、と最初から最後まで感動する。
その体験のためなら1ピース1000円でも安いもんだ。腹を満たすためではなく芸術を堪能するために買うんだ。そしてそういう人のために金を払いたいんだ!
こういう完成度が好きなんだ。
話戻すと、本当に素晴らしいです。ファンになりました。
これ使い終わってもまだ使いたい欲しいって思いそうだ。そうしたら買いに行きます…えっ?売り切れ?