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まったく映画を見られていない

今年頭、こんなnoteを書いた。

本来なら、映画を1本見るたびにタイトルを加筆するはずだった。

すべてが狂ったのは、新型コロナのせいである。

わたしには基本的な映画の教養がないので、最新作だけでなく、オールタイムベストの作品を見る必要がある。
そのために重宝していたのが、名画座の早稲田松竹だ。
健常者でも1300円、わたしは障害者なので900円で2本立ての映画を見られ、椅子に座っていられる限り一日中いてもとがめられない夢のような場所だった。

しかし頼みの早稲田松竹は新型コロナの影響で2月末から5月下旬まで休業を強いられ、再開後もソーシャルディスタンスを取っての指定席制となった。朝一番でチケットを買わなければならないし、人気作なら早朝に並ばなければ売り切れてしまう。

今まではタイムテーブルを見てからふらりと寄れる場所だった。しかし今では準備と覚悟をしなければ行けない場所になってしまった。
実際、再開後は『パルプ・フィクション』と『羅小黒戦記』しか見られていない。

わたしは集中力がなく多動なので、映画館の暗闇でスマホをシャットダウンしないと長時間画面を見続けることができない。
今度Amazonプライムで映画や『鬼滅の刃』を見るつもりでいるのだが、集中の度合いはそうとう低くなるだろう。

と、嘆いていても新しい現実は変わらないので、なんとか映画を見る習慣を取り戻さなければならない。せっかく月額利用料を払っているAmazonプライムを無駄遣いするのはもったいない。
根性論でやみくもに集中しようと頑張るのではなく、集中の妨げとなる事物をどかすことで集中の度合いを高めるのだ。

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