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想像の世界が動く

私達は、西欧文明の影響で

論理的思考

が優れたモノと思い込む傾向があります。しかしながら、このような思考法が、全てでしょうか?もう少し言えば

西欧文明的思考で落ちたモノ

に目を向ける必要があります。さて、西欧文明的思考の特徴は何でしょう。私の考えは

単純化

です。もう少し具体的に言うと

因果関係が見える様に単純化

することで、色々な理論ができました。例えば、物理学においては

地球と太陽の関係に単純化
両者は質点に単純化

することで、万有引力の法則を見いだしています。こうした

理論が成立する理想型に単純化

の手法が、西欧的機械文明を生み出しました。

なお、西欧文明の科学でも、イメージを使った議論は行われています。これを

思考実験

と言いますが、本質に単純化があります。例えば、ガリレオの落体の思考実験は

「重い物が速く落ちる」
という当時の通説に対し
「鉄の球が二つ合体したら重くなる、
 これが速く落ちるか」
と質問し
「重くなるから速く落ちるはず」
と言う答えに
「鉄の球二つを紐で結んだら速く落ちるか」
矛盾を指摘

と言う形の、極端な話に単純化して説得しています。

さて、こうしたイメージの世界で考える時は、このような単純なモデルだけでよいのでしょうか?

例えば、会社で自分が預かっている部門について、改善できないか検討する場面では、人によっては

体制表にある機能名(リーダー等)

のように、抽象的な概念で、理想的な状況だけで、考える人もいるでしょう。しかしながら

個々人のイメージ

を加味して、検討する人もいるでしょう。例えば、実際の部下がいる人なら、その人のイメージがあるでしょう。しかし、今まであったことがない部下なら、どのように考えるでしょう。このような場合に

ルールに従った動作

だけで検討する人もいるでしょう。しかし

今まで知っている人

で仮のイメージを作り、彼らが働く状況を想像して、あるべき姿を描く人もいるでしょう。こうしたイメージでの検討の方が

理論だけより現実対応力

のある案が出てきます。

さて、このようなモデルを作るとき

典型的な人格を生き生きと描く

ことができれば

血が通ったモデル

を作り出すことができます。例えば、仕事ができる人として

お客様との会話で
お客様のための提案
しかも会社の利益も考える

等の具体的な動きと

家族との関係

等の多面的なイメージで

生活感のあるモデル

としたら

新しい場面でも

動きが想像でき、自分が思っている以上の答えが出てきます。

こうして

具体的な人間ではないが必要なら具体化できる人間

を想定すると

想像の世界でも具体的な結果が出る動き

ができるようになります。

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