心と意識の違い
私達は、明治の文明開化以降は、西洋文明的な知識を、しっかりと身に付けています。そこでは
意識
だけが主要な役割を占めていました。もう少し言えば
意識に上るモノだけで
人間の思考が解る
と考えている傾向があります。
この発想は、フロイトなどの
無意識の影響
の議論が出ても継続しています。
しかしながら、私達日本の伝統的な発想は
心と意識は違う
です。例えば、六根清浄の祝詞には
意(こころ)に諸々の不浄を思いて
心(こころ)に諸々の不浄を想はず
と分けています。
私は、以下のように考えています。
意識:言葉や図などで明確に表せる
心: 五感で感じたモノ、今までの記憶、意識での思考
それに対しての身体的反応のフィードバックなどの総合
例えば、「危ない」と、意識で考えるなら、字面やその場面の画像などで完結します。しかしながら、心の働きを考えると、今までの経験の想記や、恐怖心で血流なども変化します。こうした全体的な動作が、心の働きです。
現在日本では
心を大事にする
必要があると思います。