日本仏教は時代に応じた布教
仏教では、末法思想がありました。
末法思想 - Wikipedia
この発想は
お釈迦様が解かれた正しい教え
これが時を経て伝わらなくなる
という考えです。
このように
教祖の正当な教え
これこそすべて
という発想だと
教えの劣化コピー
なので
退化論
という状況になります。
さて、大乗仏教には、これに対して
本当の仏は今も法を説いている
という考え方があります。有名なのは、法華経の寿量品の自我偈にある
毎自作是念 以何令衆生 得入無上道 速成就仏身
です。
このように考えると、仏の教えも
時代の状況に合わせて変化
となります。
この観点で見ると
紀元前の仏教は仏像と説法
仏の32相で慈悲などを伝える
三十二相八十種好 - Wikipedia
天台大師の6世紀なら
貴重な紙を使ってお経を
僧が説法して伝える
11世紀の日本なら
そこそこ経典が読めるようになる
その上で
口誦念仏やお題目
という易行
という、布教方法にも変化が出てきます。特に
念仏やお題目は
お経を読んだ上で口で唱える
から、多宗派の攻撃にも、耐えられたと思います。
こうした
時代に合わせた教え方
が、日本の仏教を広めたと思います。