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【ネタバレ注意】劇場版プロジェクトセカイ感想~10年前に感じた未来への期待~

こんにちは、鈴湖秋月です。
昨日、トーホーシネマズで劇場版プロジェクトセカイを見てきました!

今回の劇場版プロジェクトセカイでは、歌えないミクが中心となって話が進んでいきます。
創作活動やバンド活動が上手くいかずに苦悩している人達に歌えないミクは歌を届けようとするのですが、彼・彼女らにはその歌声はノイズのようにしか聞こえません。
それでもなんとかして届けようと奮闘するのですが、しまいには彼・彼女らに強く拒絶されてしまいます。

中略。(他にも映画のネタバレを書かれている方がいると思うので)

―――そして迎えたクライマックス。
歌えないミクは一歌などの登場人物の頑張りによって、届けたかった人達に、届けたかった歌を届けられるようになります!
そこで流れる歌がもうYouTubeにアップロードされている『ハローセカイ』でした。

飛び込んでいこう僕らのセカイが
正解か不正解かわからなくても
僕にある想いも君にある願いも
きっと消えないんだよ
ずっとセカイは終わらないよ

『DECO*27/ハローセカイ』より抜粋

上の歌詞を映画館で涙をこらえながら聴いたとき、
私は10年前にタイムスリップしたような気がしました。


私のボカロとの出会いは小学校高学年、ちょうどカゲプロ全盛期の頃です。
当時、ボカロは今のように広く受け入れられているわけではなく、クラスの中では所謂『オタク』というレッテル貼られるようなものでした。

ですが、そんな中でも初音ミクを筆頭としたバーチャルシンガーの歌声は、私に『秘密基地』のような心地よさを与えてくれていました。

ボカロ曲はどんどん進化していき、「これからどんなすごい曲が生まれていくのだろう」とわくわくしたことを覚えています。


ところで、初音ミクの名前の由来をご存知でしょうか。
それは、「未来からきた初めての音」です。
なので初音ミクの曲は未来への期待テーマにしたものがたくさんありますし、これからも素晴らしい曲がたくさん生まれてくると思います。

10年前の私にそんな未来への期待を抱かせてくれたボカロのMVが、kzさんの『Redial』です。kzさんと言えば、『Tell Your World』の方が有名ですが、私は『Redial』の方が印象深いです。

明日の君に 明日の僕らに
届くように かき鳴らすの
まだ見ぬ誰かが創る調べが この胸震わせるから

『kz‐livetune/Redial』より抜粋

まだ見たことがない人にはぜひ見て欲しいMVです。「10年以上前にこんなすごいMVが作れるのか!」と思うはずです。

正直、映画を見る前はボカロの進化は終わったと考えていました。
曲の技術・市民権はほぼ到達点にあり、これからあるのは進化ではなく変化に過ぎないのだと。
例えば、今の流行りは『Tik Tok』で伸びることを想定した

・超アップテンポ
・2~3分程度の短い尺
・同じフレーズの反復
・韻を踏んだフレーズ

などの特徴がある曲だと思います。
これは時代に合わせた変化であり、今までのボカロ曲から進化しているわけではないと思っています。


ですが、映画で聴いた『ハローセカイ』はそんな私の考えに新たな風を吹かせてくれました。
私は今ではこう考えています。

10年前に感じた未来への期待はまだ生き続けているし、これからも残り続ける。

そして、初音ミクという『電子の歌姫』はこれからも進化を続ける

こうしてたくさんの点が線になって進化した歌声は、私達に『未来からくる音』を届け、今を生き抜く希望を与えてくれるのだと。

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鈴湖秋月
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