閉店したお店のニュース

吉祥寺の芙葉亭が閉店したと聞いた。井の頭公園はしょっちゅう散歩に行っていたので、側に佇む趣のある洋館の前はよく通っていた。ふらっと入るにはもったいなくて、憧れのお店のままお別れになってしまった。今思えば両家顔合わせや結婚式二次会など、いくらでも理由をつけて利用できたはずなのに、吉祥寺があまりにも自分たちにとって身近過ぎたのか、選択肢に入らなかったことが本当に本当に悔やまれる。

芙葉亭のサイトを見ると、コロナの影響で次々キャンセルが出ることに恐怖を感じた、とあった。今恐怖の中にいる飲食店の方がどれほどいらっしゃるのだろう。それこそ、私がお稽古やお茶会でいつも頂いていた和菓子屋さんはどうなっているのだろう。お稽古は中止になっているようだし、急に心配になってきた。調べてみてもオンラインショップの案内は出てこない。あそこの栗蒸し羊羹が大好物だったがまた食べられるだろうか。。茶道界隈はどんな状況なのだろう。東京に戻ったときにお稽古を再開できることを願っている。

飲食店だけではない。今朝はキャスキッドソンも破産したとのニュースが入った。イギリス法人はオンラインで販売を続けるらしいが日本法人は破産したらしいのでもう実店舗はなくなり、欲しければイギリスから輸入することになるのだろうか。同じく女子向け雑貨ブランドSWIMMERのようにどこかの日本の企業が販売権を買ってくれれば手に入りやすいだろうが、どこも厳しい状況でそううまくは行かなさそうだ。キャスキッドソンは実際にかなりのファンで、高校生から大学生になるにつれてSWIMMERからキャスキッドソンに身の回りの雑貨が変わっていくと少し大人になった気分だった。ロンドンに旅行した時は本店にも行った。前を通るだけで癒される爽やかなブルーの店構えは東京のお店と同じだった。家族や友人も私のキャスキッドソン好きを知っていたので、何かとよくプレゼントしてくれたのも思い出してくる。

この場所からできることは限られているが、父の誕生日には私も食べたい海の幸を送った。東京に帰ったら、私の”好き”を作ってくれる場所にお金を使いたい。

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