141018_わたしと小鳥とすずと

”私と小鳥とすずと”

私が山口は下関での小学生時代、“好きな詩”を選んでくるという課題がありました。

そこで、私が選んだ詩が、山口の童謡詩人“金子みすゞ”さんの「わたしと小鳥とすずと」。

わたしが両手をひろげても、お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのように、地面(じべた)をはやくは走れない。

わたしがからだをゆすっても、きれいな音はでないけど、
あの鳴るすずはわたしのように、たくさんの唄は知らないよ。

すずと、小鳥と、それからわたし、みんなちがって、みんないい。

小4か小5の時だと思いますが、同級生の女の子に軽くからかわれた記憶も(笑)。

今、改めてこの詩を思い出します。

最近、農家さんと、「森の生態系」の話をよくします。

落ち葉が地面に落ち、虫がその葉を食み、さらに微生物が分解して、土の一部になります。多様な生物がいることで全体としてバランスを取り、一部の生物が増えても、天敵などの作用で時間が経つと元のバランスのとれた数に収まります。

一方の畑は栽培する作物のみが生存を許されます。

結果、虫や病気が発生すると広がりやすくなっています。生産の効率を追った結果、生態系としてはかなり脆弱で貧相な体をなしています。

なんとなく今の社会を思い起させます。

いろんな人がそれぞれの役割を演じつつ、多様な幸せが共存できる社会であればと思う八百屋なのです。 〔14/10/14記す〕

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