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一度のケンカで別れるなんて…

大学生の頃、久々に地元の駅前で会った中学時代の同窓生の女の子と話をしていて、びっくりしたことがありました。

「こないだ付き合ってた彼氏と1回のケンカで別れてん。」

たった1度のケンカで別れる人を初めて目の前にした瞬間でした。

付き合い始めはお互いに様子見で、夢見ている部分もありますし、外面よく付き合うのでケンカもないのでしょうが、赤の他人ががっつり付き合いだしたら衝突しないもおかしいと思います。(まぁ、世にはケンカしたこともないというご夫婦もいらっしゃるようですので絶対ではないですが)。

各言う店主、わが女房とは8年の交際を経ての結婚ですが、付き合っている間に3-4度大きなケンカをしました。

でも、喧嘩の度にお互い歩み寄ってきたのです。

価値観の違いと言いますか、互いの意識の違いで、きっかけは些細なことながら、日ごろの積もり積もったものが大爆発して大ゲンカに。

この際徹底的に言ってやる!、と思う存分思いのたけをぶちまけあってみると、
「あれっ、こんなこと思ってたんや!?」とか、
「こんなにも強く思ってくれてたんや!」とか、
「(こっちはまあいいやって思ってやり過ごしてたけど)こんなにいややったんや!!」とか。

相手のことを改めて知るきっかけになり、ケンカの度にただの赤の他人が、パートナーとして向き合って行けたように感じています。

ケンカする前に、ちゃんとお互いの意思疎通ができていればよいのかもしれませんが、そんなに人間できておらず。いまだ「ケンカするほど仲がよい」夫婦です(汗)。


ハグを多用するようになったのも、ケンカの末。

ある時、「あんなに怒られたら、どうしていいかわからんわ」とぼやいたら、女房から「抱きしめろ」と。

「えっ、あの怒り狂っている君を抱きしめるん?!」とびっくりしたものの、ある時試す機会が(どんだけケンカしとんねん!、って話ですが)。

恐る恐る抱きしめると、暴れようとする女房。

負けじと抱きしめるというか羽交い絞めする私。

それでも、ギャーギャーうるさいので、両手はふさがっているし、まぁ口を口でふさいでみれば、まぁ楽しくなってきまして。

夫婦して笑いがもれて一件落着(笑)。

それ以来、ケンカになる前に、「ねぎらいのハグ」を多用。
そして、ケンカした時もちゃんと「ハグ」すると。

というわけで、ケンカの時の「ハグ」というか「羽交い絞め」、お勧めです。男性の皆さん、奥さんに愛が残っているうちにぜひお試しください。


対立する二つの概念がぶつかり合ってあるときポンと1段上の概念にまとまり解決するのがヘーゲルの弁証法でいう「アウフヘーベン(止揚)」ですが、大ゲンカの果ての仲直りも、一つのアウフヘーベン的体験かなぁと。

そういう意味では平行線の議論しかできない方々は、大ゲンカの後の仲直り経験がないのかなと思ってみたり。

何事もぶつかった時こそチャンスなんですけどね。

(14/11/25記載の文章に加筆)

#主夫な八百屋の子育て日記 #主夫 #たまには #夫婦の話 #ケンカ #アウフヘーベン   

※「ケンカするほど仲のよい夫婦」ののろけ話はこちら↓
https://note.mu/suzutatsu831/n/nb1d3ddfa9e6b



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鈴木辰徳(すず辰/主夫な八百屋だった人)
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