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すず太郎総理の日本改造:第2話「山手線つなげる計画」

20XX年、政府は支持率の下落を食い止めるべく、新たな試みを見出した。

「(しゃべれる)犬を総理大臣にし、党名も『自由犬種党』に変更する」

という、あくまでも国民を煙に巻くためだけの作戦に打って出たのである。

この物語は、新総理すず太郎が国民に突っ込まれながらも、適当に新たな施策を打ち出す、完全にふざけたストーリーである。

※この物語はフィクションですが、一部すず太郎が「実現したらいいな」という願いも込められています。温かい目でご覧下さい。


すず太郎総理の日本改造

第2話「山手線(大阪環状線)つなげる計画」


チワワ秘書:「それではこれよりすず太郎総理の会見を行ないます」

すず総理:「え~、本日は、かねてより懸念を抱いておりました、『同じところをグルグル周る電車』について、省エネ化と効率UPを図る為に、『山手線(大阪環状線)つなげる法案についてご説明したいと思います。」

記者A:「具体的にはどのような法案なのでしょうか?」

すず総理:「(名前の通りだけどね)山手線をつなげます。あと大阪環状線も。」

記者A:「ただ、つなげるだけでは、ずっと周っているとすれば結局つなげない状態と同じことになりませんか?」

すず総理:「いい質問です。ですから、実際はつなげません。」

記者A:「それではインチキじゃないですか!!」

すず総理:「(話を最後まで聞きなさいよ・・・)

実際は、動く歩道スタイルにします!!」


記者A・B「おおおおおおおおお!!!!」

すず総理:「(画期的でしょ♪ 今回はこれで質問もないでしょ)」


記者B「ただ、動く歩道だと、1日何百万人もの人が混乱無く利用できるのでしょうか?」

すず総理:「(はいはい、ちゃんと考えてますよ)

まず歩道は何本か用意します。それぞれ動くスピードを変えていますので、急いでいる場合は早い歩道を使ってもらいます。

そして歩道は3階建てぐらいを想定していますので、大量の人が一度に利用可能です。

さらには24時間稼動も当然可能なので、今後オリンピック開催の目玉になるでしょう。」


記者B:「しかし、山手線も大阪環状線もJRの管轄とすれば、法案化するのは少し意味合いが違うのでは・・・」

すず総理:「(は!!! その通り!!!)


しばし無言


記者B:「では別の質問をよろしいでしょうか?

先ほどの仕組みですと、多少高齢者の利用が難しいような印象を受けたのですが?」

すず総理:「(良かった♪ そっちは考えてますよ♪)

良い質問です。高齢者の利用も当然考慮した設計になります。

早い遅いに関わらず、『歩道が動く』時点で高齢者には利用しづらい可能性がありますので、高齢者の方々のために


動かない歩道を作ります!!!



記者A・B「それではただの歩道じゃないですか!!!」


すず総理:「(あ、やべっ・・・)」



チワワ秘書「それではこれで総理の会見を終了致します」


記者A・B「ちょっと待って下さい、総理!!総理!!」



結局JRの幹部と全く話していなかったので、この法案はボツになりました。

すず太郎内閣支持率やや下落・・・。



つづく

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