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第③作 たのしいムーミン一家を読んで、本当に美しいものとは何かを知りました
こんにちは!
9つの物語の本質的なメッセージを、
トーベヤンソンの生涯・想いと、
キャラクターの性格を深堀して読み解く、
新しいムーミンの楽しみ方。
というテーマで
第三作【小さなトロールと大きな洪水】を読んで
ストーリーにどんなメッセージが秘められているのか
私なりに綴ってみました^^*
※この作品のすべての内容は
一個人である私の見解であり、
公式のキャラクター・実在の人物とは
一切関係ありません。
ご了承の上、お楽しみくださいませ!
※ネタバレ注意です※
この物語のテーマは、
「ルビーをめぐる〝あたたかい人間愛″」。
ストーリーのなかに登場する「飛行おに」は
魔法を自在に操り、
どんな願いでも叶えることができます。
けれどそれは
〝 じぶん以外の だれかの ″ 願い。
そんな飛行おにが
生涯を賭してでも欲しているものは、
この世でいちばん美しいといわれる
「ルビーの王さま」です。
すこし変わったそっくり夫婦の
トフスランとビフスランは、物語の後半で
「素敵なアイデア」で
飛行おににルビーを贈ります。
ふたりは
「世界でいちばん高価で価値のあるもの」ではなく
「世界でいちばん美しい本物」を知っているのですが、
そのメッセージを作品から感じ取れた時には
とても感動しました。
人間は思うように相手に愛されないときや
自分を信じることができなくなったとき、
さまざまな不安や不満、
恐怖に心を支配されてしまいますよね。
そんな人間の弱さをトーベはよく知っていて、
ムーミン谷の住人たちには
自分のしたいことや
欲しいものをちゃんと知っていることと、
もし道に迷ったときにも
自らの頭で考えて、気づこうとする力
を授けました。
とくに冷静なスナフキンは
確固たる「自分」というものを持っていて
「生きる上で大切な、それも本質的なもの」を
物語のなかで仲間たちにそっと伝えています。
これがまた、染みるんですよね (´;ω;`)
トーベの手を離れても
意志を持って、そこに存在するキャラクターたち。
長い冬を眠って過ごす住人たちは、
ちゃんと知っているんです。
「人生には冬が必ず訪れるけど、
それは次にやって来る春に
美しく咲くためなんだ」って。
私も見習いたいなあ。
**********
この第三作【たのしいムーミン一家】は
アニメでも、映画でもよくピックアップされる
ムーミン谷の輝く季節を描いた、
世界中でいちばん愛されている物語です。
ムーミン谷の美しい春から冬までを
あなたも一緒に駆け巡ってみては
いかがでしょうか?^^*
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