バトスピ語における接続詞の読み分け
はいどーも、私用でバトスピサボってるゆーごです。
贖罪のひとつとしてTwitter(現X)のマシュマロで接続詞について質問があったので解説します。
その後
・Aする。その後、Bする。
このようなテキストの場合、AとBは前後関係にあり、Aを解決した後にBを解決します。
そのままです。
では、前後関係にあると、具体的にどう影響が出てくるのか?
例えば、スピリットの召喚時で「○○を召喚することができる。その後、1枚ドローする。」という効果を発揮した時、
召喚によってこの効果を発揮したスピリットが消滅する場合があると思います。
原則、消滅/バウンス/除外待機状態のカードの効果は発揮しないため、「その後」以降の1枚ドローする効果は発揮されなくなります。
前後関係ということであればと、「その後」に割り込んで誘発効果を発揮できるのか?という質問をよくいただきます。
例えば、契約スピリットに多い効果で「カウントを+2する。その後、○○する。」という効果において、ラルヴァンダードはどのタイミングで召喚できるのか。
これは、「○○」した後に提示し、効果を解決します。
原則、誘発型の効果は割り込んで解決することはできません。
※ちなみに、AまたはBが、「~する」ではなく「~できる」であっても、AもBも発揮できます。
以降の説明でも特筆なければ同様に適用できます。
さらに
・Aする。さらに、Bする。
このようなテキストの場合、AとBは同時に解決します。
※ただし、AとBが瞬間発揮の効果に限ります。
同時とは言うものの、テキストを上から順に解決しているとやらかしがちなところで、「ムトゥードラゴン」というカードに触れたいと思います。
このカードの召喚時、簡略すると「①1ドローする。さらに、②○○することで、③1ドローする。」と書いてあります。
「さらに」とあるので、①の1ドローと③の1ドローは同時ということになります。
そして、③の1ドローは②をしないと行えないので、①でドローしたカードを見た後に、②行って③のドローはできないということになります。
これに対比して、「ノヴァドロー」は「①2枚ドローする。その後、②○○することで、③1ドローする。」なので、
こちらの場合は、2枚のドローを見てから②をするかどうか考えることができます。
また、「Aし、Bする」というテキストは、基本的に「さらに」の簡略表現で、ラルヴァンダードなどもこの書き方です。
つまり、ドローカードを見てからコアを置く対象を選択できません。
必ず、コアを増やす対象を指定してからドローしましょう。
そうしたとき
・Aする。そうしたとき、Bする。
このようなテキストの場合、AとBは前後関係にあり、かつ、Aが完全に解決できた時にBを解決します。
条件付きの「その後」テキストと考えて構いません。
前条件である「Aする」が、例えば、「創界神から2コア置くことができる」という効果の場合、
創界神にコアが1個しかない時は、1個だけコアを置くことができますが、「そうしたとき」のBする効果は発揮することができません。
あくまで、Aという効果を完全に発揮した場合にしか、Bを発揮することはできません。
ことで
・Aすることで、Bする。
このようなテキストの場合、AとBの両方が完全に解決できる場合に発揮できる、任意発揮の効果です。
ほとんどの場合が、AとBは同時扱いのことが多いですが、必ず同時というわけでもありません。
同時でない場合、QAに詳しい処理の説明があることが多いのでそちらを確認して下さい。
カリュブデス号女神顕現のような「手札を全て捨てることで」の場合、手札で効果を受けないカード(RV後の絶甲氷盾など)が1枚でもあれば、
手札「全てを」捨てることができないので、他のカードを捨てたり、ドローだけするようなこともありません。(絶甲1枚を見せるだけでOK)
超星のジークヴルムノヴァXのような「○○することで、ライフをn個置く」時に、RV白晶防壁を破棄するなどで宣言したn個コアを置けなくなった場合は、
前半の「○○する(この場合創界神からコアを移動する)」も解決できず、移動したコアは戻します。
一度移動すると、元はどこに何個置いてあったっけ?となることが多いので、「この創界神からn個、こっちはm個移動して、ライフを2個減らします、白晶ありますか?」と聞いて、無ければ実際にコアを移動するようにするとスムーズです。
この効果発揮後
・Aする。この効果発揮後、Bする。
このようなテキストの場合、Aを解決し、それに対する誘発する効果を解決した後、Bを解決します。
また、Aを発揮しない時、Bを解決することができません。
「その後」「さらに」「そうしたとき」「ことで」などと違い、誘発する効果を解決してから、以降のテキストを解決するのが特徴です。
例えば、Aが破壊という効果であれば、その破壊による誘発やその派生を解決し、破壊されたカードがトラッシュに送られてから、Bを解決します。
また、Aが「~できる」のように、任意発揮の場合、これを発揮しないと「この効果発揮後」以降のテキストは解決されません。
「そうしたとき」と異なり、発揮さえすれば、完全に解決できなくても、以降のテキストを解決できます。
例えば、「デモンズスカル」などは前半のデッキを破棄する効果を発揮さえすればいいので、デッキが0枚でも発揮を宣言することができ、この効果発揮後の効果を解決することができます。
「BP-効果」発揮後や、「バースト発動後」も「この効果発揮後」の一種であり、全て誘発する効果の処理の後になります。
このとき
・Aする。このとき、Bする。
Aの効果を完全に解決できる時、同時にBを解決します。
Bを解決することができなくても、Aを解決できます。
「ことで」と「そうしたとき」の間みたいなテキストです。
接続詞の複合
・Aできる。その後、Bできる。そうしたとき、Cできる。この効果発揮後、Dできる。さらに、Eすることで、Fできる。このとき、Gする。
(地獄みたいなテキスト。あくまで例なので存在しません)
①Aを解決した後に、B以降を解決します。Aは発揮しなくてもB以降を解決できます。
②Cを解決する場合、Aは解決していなくても、Bを完全に解決していればC以降を解決できる。
③Cの発揮を宣言すれば、完全にCを解決できていなくても、D以降を解決することができる。
④Dと「EすることでFできる」を同時に解決できる。Dもしくは「EすることでFできる」の片方だけを解決することができる。
⑤Eする時はFもしなければならず、前後をEもFも完全に解決できなければならない。
⑥Fする時、Gを同時に解決する。
書いてから、いや、書きながら思ったがこの説明はわかりやすいのだろうか?
言いたいこととしては、基本的に、接続詞が複合して使われている時、直前の効果に対してのみ、接続詞の制約が及ぶということ。
ぶっちゃけ、ふわっとした理解で大丈夫だと思います。
「さらに」の補足
「※ただし、AとBが瞬間発揮の効果に限ります。」についての補足です。
まず、瞬間発揮とは何か?
字の通り、その瞬間に発揮する効果で、召喚時やアタック時などに、1回だけ適用する効果です。
これに対して、常時発揮効果というのがあり、こちらは条件が満たされている間、常に発揮し続ける効果です。
バトスピのテキストは、大きくこの2タイプに分けることができます。
厄介な話、「さらに」テキストにおかれましては、この瞬間発揮と常時発揮のテキストを合体させやがっている場合があります。
ここまでの説明で「さらに」=「前後を同時に解決」、ということは理解してもらったと思いますが、「=どっちも瞬間発揮」にまでなると飛躍しすぎです。
簡単な見分け方としては、コアを触ったり、破壊したり、他のカードに効果が及ぶ効果は瞬間発揮で、
BP上昇や無色化、ブロック強要など、自身の強化に繋がるような効果は常時発揮の効果になります。
Lv2以降のアタック時効果なんかで、「さらに」が使われているテキストの場合に、
常時発揮型の効果は、後からLvが上がったり下がったりで効果が発揮したり失ったりするので、「さらに=瞬間発揮」という先入観は持たないようにして下さい。
ただし、「このバトルの間」や「このターン」など、期間指定がある効果は、必ず瞬間発揮です。
〆
以上、接続詞についての書き殴り解説でした。
スマホでてきとーに30分ぐらいで簡単な説明だけって思ったのに、気付けばPCの電源入れて4時間ぐらいかけてました。
他のカードゲームよりテキストが読みにくいって言われることが多いんですが、上記のテキストルールには割と忠実なので、
読み方を覚えてしまえば結構簡単だと思います(ごく一部例外はありますが)。
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