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映画『DOGMAN ドッグマン』を見た

Amazon Prime Videoで今日見た映画『DOGMAN ドッグマン』。

ジョーカーを思い出すような映画だ。

警察に止められた一台のトラックに、けがをした女装している男性。
トラックの荷台には多数の犬たち・・・・

主人公はドッグマンと呼ばれている。
家庭環境が悪く暴力をふるう父親に犬小屋で育てられた。
家族は犬。犬たちに救われて成長していく話なんだけど、
主人公が本当に不憫。父親のせいで母親は逃げる、主人公も指がなくなり、足に障害を持つことになる。
なんで母親は主人公をつれて逃げなかったのか、兄はなぜ弟を苦しめるのか・・・

ただ、助けてくれる犬たちがすごく頭がいい。
レオンとルーシーと同じシリアスでミステリアス、決して明るくない映像の美しさがある。

リュック・ベッソン監督の作品はやっぱり好きだ。
最後はあまりすっきりした終わり方ではないけど、最後まで犬たちが寄り添っていたのは唯一の救いだよ。

ストーリーの展開がちょっと粗い気もしましたが、考えさせられる映画でした。
それにしても犬たちが賢くて可愛くて。

ジョーカーのストーリーもそうだけど、家庭環境が悪く、心のよりどころがなくなり、誰も助けてくれる人がいない状況の中、人はどのような生き方を選ぶのか・・・それしか生きる道がないとしたなら、そうしないと生きられないなら・・など考えてしまう。犯罪を正当化するわけではないが・・・
他に方法はなかったのか。もし私なら…など考えてしまう。

ジョーカーと違うところは生い立ちや環境が悪い中で、自分に寄り添ってくれる存在がいること。それが人ではなく犬たちだった。
犬たちがいなければ、もっと最悪な人生を歩んでいたんだろうな。

ジョーカーよりはバイオレンス度は低いので、きらいでなければぜひ一度は見てほしい映画です。

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