「それ誰?」の心配のいらない、政財界の有力者による豪華カラオケ大会。埼玉の奇祭は紅白よりも楽しいよ。
元埼玉県民(彩の国 the Coloring States of Saitama 国民)の自分です。おはようございます。
さて、年末の惰性行事、紅白歌合戦。民放はもっとつまらなくて騒々しいので、紅白歌合戦を聞き流すのが自分の恒例です。歌で合戦するはずの番組なのに、歌手ではない踊っている人たちばっかりだったり、なんとか48みたいに人数で勝負に出たり、よくわかりません。
かわりに、若い世代にアピールするアーティストが多く選ばれていることからも、視聴者層の入れ替えを意識したNHKの意図がうかがえるリストになりました。
上の世代からすると、「これ誰?」という出場者もいるのでは?
おっさんの自分にとっては、「これ誰?」だらけですが、文句はありません。番組の趣旨に沿った人選であれば。
昨今、有名な歌とかそれなりに最近売れた歌というと、古い歌か、なんとか坂とか、あとはアニソンとかです。有名な歌、売れた歌で構成してしまってはそれもなんかなーでありまして、NHKとしては幅広い世代に見てもらいたいという意図なのではありましょうけれども、おっさんからすると、なんといいますか、知らない人がたくさんで、やっぱりよくわからないごった煮感がしてしまいます。
ということで、ごった煮感がしない、厳選された歌手(?)が出演するこの番組。選挙の洗礼を経た政治家、有名企業の財界人。すなわち有力政財界人。あるいは埼玉に関わるなら、もし知らなければ今からでも知っておかないといけない有力財界人だけが出演します。ガスはガスワン、バスはイーグルバス、外食は馬車道、家を建てるならファイブイズホーム、結婚式は清水園です。
ここ数年の間に“埼玉の奇祭”と呼ばれ、SNSを中心に大きく盛り上がるようになってきた同番組。
笑顔で募金箱に現ナマで高額紙幣を投入できるような政財界人だけが出場できる歌番組というか、歌謡祭と称される課金カラオケ大会、元日のゴールデンタイムにどーんと放送のこの番組が自分のお気に入りです。
(ゲスト歌手を除けば)本職の歌手ではない、政財界の要職にある「素人」が派手な衣装を身にまとい、生バンドをバックに独自の演出を交えながら歌を披露し、会場は出場者の支持者や社員の応援で賑わうという内容の濃さから、放送される度にネット上での反響が大きく[2][3]、ネット上では「埼玉の奇祭」とも呼ばれ[4]、2017年にはTwitter上で番組のハッシュタグがトレンドの1位を獲得したこともある[2]。この影響により、2019年開催の第28回は、dTVチャンネルでも急遽放送された。
選挙のことを予選と言っていた知事は「素人」なのでありましょうか。
埼玉県知事や県内の市町村長、埼玉県議会議長、埼玉りそな銀行・東京ガスなどの埼玉県内に本社・支社を置く企業(番組スポンサーも兼ねている)の社長・会長・支社長など埼玉県を代表する政財界人が多数出演する[4]。ゲストは女優と毎年演歌歌手から各1名を迎えている。2019年の埼玉県知事選挙の際には、ネット上では選挙について「奇祭の予選会」というジョークが飛び交い[12]、この選挙で当選した大野元裕は選挙期間中、ツイッターで「#埼玉政財界人チャリティ歌謡祭」「#埼玉政財界人チャリティ歌謡祭予選」のハッシュタグを付け、「大野を出場させてください!」とアピールしていた[13]。
また、もはや「素人」ではない枠としては、国家の安寧を心配してくださる第1回から第29回迄連続出場の「奇祭の小林幸子」こと清水園の清水志摩子社長、親子三代をつなぐと第1回から連続出場のサイサンの川本武彦社長でしょうか。氷川きよしとか松田聖子ですら、紅白出場回数はそれぞれ22回、25回ですよ、もう。
■ ツイッターランキング世界6位に登場
その後、カラオケ大会になるのだが、政財界人は紅白歌合戦出場歌手以上の熱唱を見せる。一方でバックコーラスやバックダンサー、応援に駆り出された社員の死んだ魚のような目でやる気なくこなす姿。この対比に“財力と権力”というものを正月からこれでもかと見せつけてくれる番組だといえるだろう。
このカオスぶりが話題を呼んでツイッターのトレンドワードランキングは、同時間帯に放送されていた『芸能人格付けチェック!これぞ真の一流品だ!2018お正月スペシャル』(テレビ朝日系)に出演していた“YOSHIKI”に次いで日本4位、世界6位に躍り出た。
2年ぶりの奇祭。今年はどんな盛り上がりを見せるのでしょうか、ネット上で。楽しみです。元日のゴールデンタイムには、ツイッターを開いたスマホでテレビの前で正座して待ちたいと思います。