詩「再出発」

電車がホームを
発車した
朝のいつもの光景
見慣れた 人の群れ
立ち止まった私に
見えているものは何か
あの人に見えているか
私の知らないあの人に

自分の心が止まったら
頭で考えてきたこと
忘れて 捨ててしまえ
空っぽは 楽だろう
再出発をする
それは勇気がいる
ダメだったかどうか
自分との葛藤に

次の駅に行ってしまう
皆が行ってしまうんだ
私は進まない

今は歩かない

もう一度見たいもの
感じたいもの
考えておこう
光っているだろうね


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