預金額を家族に伝えますか?
家族が私の治療費について、心配し過ぎなくらい気にしてくれる。
お見舞金まで頂いて有り難いやら困惑するやら。
つまりは、
私は如何程向こう見ずで計画性のない(或いは不遇な)人間だと思われていることか…。
入院より前のこと、
癌の詳しい検査をするためにMRIやら腫瘍マーカーやらと、ちょっと費用が嵩むことがあったのですけれど
その会計時、外来受診に付き添ってくれた母が隣に立って「足りる?」「大丈夫?」とハラハラしては、支払いが完了するとホッと胸を撫で下ろす様子を見せました。
心配してるっていうより
馬鹿にしてません?
入院や手術が必要と判ったとき
「預金いくらあるの?」と病院の待合室で問いかけてきた時は驚きました。
いや、預金額訊ねるとか無神経か。
場所も問題ですし、
訊かれたからといって答えるもんじゃないし、
というか、それで脅かされるぐらい酷い財政状況にあるものと思われていたのが不快でした。
いやもちろんダメージは大きいですよ。
仕事休む期間は収入無いし、その分賞与も下がるし。
ただ、彼女も長く病院通いしてるので、限度額適用認定や傷病手当金を知らないはずないんですけど(あいむあさらりーぱーそん)。
退院の会計時、
迎えに来てくれた母は支払のため取り出した私のクレカを目にして、
何を思ったのか「それ、いくら入ってるの?」と
会計窓口で訊いてきました。
内心、
『病院の会計で使えるプリペイドカードって何だよ!』とか
『私が資金繰りに困ってキャッシングしたと思ってるの!?』とか
腸が煮えくり返りそうになりながら
「大丈夫よ」とだけ気力で応えました。
侮られるのは構わないけど、バカにされるのは我慢ならない性分です。
振り返れば、
小学生時代の私は、お小遣いを対友人への細やかな見栄のために使い切ってしまったことがあったし。
学生時代、アルバイトで得た収入は服を買ったり友人と食事に行ったりと使い込んで、学費の足しになんて一切しなかった。
恐らくそこで彼女の中の私の評価は固定されてしまったんでしょう。
それにしたって、自分の収入で一人で生活してる人間が、子供の頃のままの金銭感覚なわけないでしょうよ。
世間一般では、子は親に預金額を報告するものなんですか?
小中学生の預金通帳を親が預かってるのはイメージできます。私もそうだった。
そこから歳を重ねていって、
アルバイトするようになったり、自分で働きだしたら、金銭管理も己でするものでは。
家族含め、自分の金銭管理状況なんて他人に言うもんじゃない。
でもあの、「しまった、今日財布に3千円しか入ってない!」とかは言いますけどね(笑)
ここに記していて冷静になったのですけど
多分彼女は
私のことを金銭管理能力が全く備わっていないと決めつけていたわけではなくて、
彼女なりの純粋さ、というか親心から
『お金の事って言いづらかったり頼りづらかったりするかもしれないけど、
こういう困ったことがあった時は手助けするから、ちゃんと言うんだよ』ってことを
私に伝えたかったんだろうと思います。
私の心の平穏のためにもそういうことにしておこう。
ほぼ愚痴でしたね。
お付合いありがとうございました。
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