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3日目@初めて入院記

来てしまった。分かってはいた。
私の月経周期は正確だ。
来るべくしてきただけ。しかし頭痛を伴うのは勘弁して欲しい。

3日目、手術前日。
摘出部の皮膚表面にマーク付けてもらったり
術後のリハビリ予定の説明があったりと、
2日目よりは少し慌ただし時間が流れました。

とは言えこちらも病室での過ごし方を心得て参りましたので、
持参した文庫にじっくり視線を落としたり、図書コーナーで立ち読みしたりと、入院前になんとなく想像した病室ライフをなぞりました。

あとは、多床室から個室への移動準備。
術後約2日間は個室で過ごします。

こういう事があるから、入院費に余裕のある方は始めから個室に入室されるのかな。
または、慣れない入院生活や他人の生活音に煩わされてストレスを感じないために個室利用されるのでしょうね。

食事テーブルに何かを置く音とか咀嚼音とか
ドライヤーの音とか、
TV視聴でつい呟いてしまう発声とか。
ベッドのマットレスとシーツが摩擦でギュッギュ鳴るのも結構響く。
主治医が様子確認に来てくださったり、看護師さんが定時のバイタルチェックしてくれたりも、カーテン隔ててるだけなのでわざと声を落とさない限りは普通に耳に入りますし。

さすがに手術内容とかセンシティブなこと話すときは面談用の個室に移動しました。

入院中のストレスって、だから当然あります。
普段生活している空間とは違う場所で、
普段の運動や体操も思うようにはできなくて、
仕事のために回っていた思考もお休み状態で、
(そう言えば、談話室でよく見かける御方がいるのですけど、その人はいつもノートと何かを広げて勉強している様子です。)
通勤や職場で消費していたカロリーは消費されなくなって、
いつもと違う音を聞いて、いつもと違う景色を見て。

その点では、明日目が覚めると個室なので、静かで良いかも知れません。
逆に、痛みで禄に動けないのに部屋はただ静かで、泣いちゃうかも知れません。
今日はいつもどおり眠れそうだけど、明日は眠剤要るかも。手術直後でも貰えるかしら。


尊敬するのは、そういった場所で
いつも微笑みと気遣いを忘れない看護師さんたちの働きです。

廊下でつい他の入院患者さんと立ち話していたら、通りすがりの看護師さんが普通に混ざって来たり(笑)
私はヘアケアの助けになればとナイトキャップを愛用しているのですけど、夜勤交代で顔見せに来られた看護師さんが「私もこないだの楽天スーパーセールで買ったんですよ」と私の頭を少しなでてシルクの手触りを確かめたり(笑)

面白い一面を書いてしまった。というか看護師さん達のコミュニケーション力の高さ何。

多くの患者さんを、シフト制とは言え担当なさって。
日々目まぐるしく患者さんの状況は変わっていって。
やってもやっても仕事は終わらないのに、定刻を迎えたらその時必ずしなくてはいけない事があって。
それらに身を投じながら、重責の中で患者やその家族に対して基本的に柔和な言動を崩さない。

「夜勤もあって体力勝負で、大変なお仕事だな」くらいの認識だったのですけど、入院患者として側で見ていると、そのハードさに低頭しきりです。
慣れない生活で常に頼りにしている存在なので尚更そう感じるのでしょうね。
良い環境で過ごさせていただきました。

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