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忍者スリスリくん 9月の日記

9月1日
ヤギが鳴いている。

9月2日
温泉などに行きたいと思いインターネットを利用するなど。

9月3日
母上より「温泉に入ると溶けてしまうのでやめなさい」と電話を頂戴した。
知らなかった。

9月4日
母上より「水溶き片栗粉は2:1の分量が良い」と電話を頂戴した。
知らなかったし、知らなくても良かった。

9月5日
母上より「兄上が遠い異国へ旅立った」と電話を頂戴した。
大変驚いた。僕には兄がいたのか。

9月6日
大きなのっぽの、古新聞。溜まりすぎているな、腰が重いが、捨てるか。

9月7日
最近なにをするにもやる気が起きず、まさに腰が重いなあと思っていたら、10kgのウェイトを付けていた。物理だった。

9月8日
郵便屋さんが鶏をくれた!!!はちゃめちゃにお腹が空いているけど、未来のおいしい手羽先のために仕込みを始めた。

9月9日
てば♪て~ばさき♪足摺岬♪

9月10日
手羽先の仕込み2日目。そろそろいい感じにほぐれてきたかな。
この世はおいしいものを食べた人が勝ち。

9月11日
満を持して手羽先を食べた。調理は主に郵便屋さんが担当。
僕は郵便屋さんが楽しく調理できるように、全力で太鼓を鳴らした。

9月12日
おいしすぎる手羽先を食べて完全復活した。郵便屋さんはさっき帰った。
何もない日々だけど、おいしい手羽先にも、郵便屋さんと飲むことにも、人生を感じる。

9月13日
暇か。

9月14日
刺し身とご飯を食べることと、寿司を食べることは全く違う。なぜだろう。

9月15日
ドーナツが食べたくなってドーナツを買いに行ったがそこにはドーナツの穴しかなく遂にドーナツを手に入れることは叶わなかったが仕方なしにドーナツの穴を買い帰宅した。

9月16日
「贖う」という言葉を使いたい気持ちがあるが、なかなか。

9月17日
この前連れて帰ってきたドーナツの穴が大暴れしているので、自宅がめちゃくちゃになった。

9月18日
郵便屋さんが「ドーナツの穴を残してドーナツを食べることはできるのか?」という話をしていた。意味不明だった。

9月19日
ばか!!!!!!!!!!!だからヨーグルトに茄子をトッピングするのはやだって言ったじゃん!!!!!!!!!!!!

9月20日
タクシーに乗ったことがないことを思い出し、急に涙するなど。

9月21日
郵便屋さんがタクシー券をくれた!これでタクシーに乗れる!
しかし行くあてがない。いなげやへ行くかな。

9月22日
郵便屋さんがもうすぐ30歳になる。意外と若く、節目であるなあ。

9月23日
もしかして今日って節分じゃん?!?!?!??!!豆まくぞ!!!!!
おい!!!!!豆!!!!!!!!まくぞ!!!!!!!!!!

9月24日
昨日の友は今日の敵。なぜ9月に豆まきをした?

9月25日
豆まきの掃除に明け暮れて、腰が痛くなった。一昨日の自分を呪う。

9月26日
引き続き腰が痛く、引き続き過去の自分を呪っている。
思えば、呪いたくなるような過去ばかりだった。

9月27日
あの子と朝までおしゃべりして飲み明かした、あの日の記憶だけで生きている。

9月28日
青春とは何であったのか。友情とは、恋とは。とか考えながら1日中ピラティスをしていた。先生の名前はシャルメゾン真紀子。

9月29日
異国に旅立ったという兄から、謎の生物を送りつけられた。
「わては名をPやんという」
などと意味不明なことを喋り続け、ほとほと疲れた。

9月30日
ドーナツの穴にめちゃくちゃにされた部屋に嫌気がさし、引っ越した。
新しい部屋はペット可のため、Pやんも堂々としていられる。
何より、この街には来月、郵便屋さんがお嫁さんを連れて越してくるからね。


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