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娘ちゃんに彼氏!?【2】~ドラキュラとあかいチョコレート二次創作外伝の外伝~
まえがき
鈴蘭と申します。
1月5日はこたろんさんのお誕生日。
今井雅子先生の『「ち」に飢えるさみしさードラキュラとあかいチョコレート』『「ち」のつく幸せードラキュラとあかいチョコレート』の世界と漂流工房さんの『ドラキュラとあかいチョコレート二次創作外伝』の世界をお借りして
こたろんさんのお誕生日お祝いストーリーを作ってみようと思いました。
今井雅子先生の『「ち」に飢えるさみしさードラキュラとあかいチョコレート』『「ち」のつく幸せードラキュラとあかいチョコレート』はこちら。
漂流工房さんのnoteはこちら。
今井雅子先生、漂流工房さんドラチョコ世界お借りします。
メインキャラクター紹介
ドラキュラ
美男子だけどちょっとドジで結構不幸な目に遭う。
吸血鬼なんだけど基本優しい。嫁様の尻に敷かれる座布団なんだけど結構この立場も気に入ってる。
実はすっごく腕の良いパティシエやってます。
娘ちゃんのパパ。
嫁様
鬼、ものすごく力が強くて頭もいいし料理もできる完璧美女。
定番お菓子、チョコinフルーツの発案者
娘ちゃんのママ
基本優しいんだけどドラキュラさんを尻に敷く鬼嫁やってる。弱点はものすごい方向音痴
娘ちゃん
ドラキュラさんと嫁様の娘。幼稚園児
ドラキュラと鬼のハーフ。嫁様の血を受け継いで力が強い。
性格はすっごく素直で優しい
まえがきが長くなり失礼しました。
それでは、本編スタート。
鈴蘭作 娘ちゃんに彼氏!?【2】~ドラキュラとあかいチョコレート二次創作外伝の外伝~
娘ちゃん「ねえママ、今週の土曜日、お友達のこたろんくんのお誕生日なの。お誕生日会に行ってもいい?」
嫁様「いいわよ、じゃあ、こたろんくんママに行っても大丈夫か聞いてみるわね」
こたろんくんママに電話する嫁様。こたろんくんママからOK をもらえたようです。
嫁様「娘ちゃん、OKもらったわ。行ってもいいわよ」
娘ちゃん「やったあ、嬉しいな~!あ、そだ誕生日プレゼントなににしよう?」
娘ちゃん「う~ん、う~ん、なにがいいかなぁ?」
ドラキュラ「娘ちゃん、考え込んでどうしたんだい?なにか困ってる?」
娘ちゃん「お友達のお誕生日会に行くんだけど、プレゼント、なににしたらいいかわかんない」
ドラキュラ「それじゃあ、わしが誕生日ケーキ作ろうか?」
娘ちゃん「え?いいの?」
ドラキュラ「もちろん!それじゃ誕生日会までに誕生日ケーキ作っておいてあげるよ」
娘ちゃん「わ~い、ありがとう!パパ、だ~い好き!!」
娘ちゃんのだ~い好きでデレデレになってるドラキュラさん。
ドラキュラ「そういえば、誰の誕生日なんだい?」
娘ちゃん「こたろんくんだよ~」
ドラキュラ「くん?まさか、男の子か?」
娘ちゃん「うん、そうだよ。友子ちゃんとかケントくんとかみ~んな来るの」
ドラキュラ「男の子だったとは…ケーキを持って行った娘ちゃんとその子が仲良くなって、彼氏になってしまったらどうしよう。それは辛すぎる…かと言って作らずにいたら娘ちゃんに「パパ嫌い!!」って言われそうだ。そうなったら立ち直れん…(泣)」
そのまま動かなくなってしまったドラキュラさん。
娘ちゃん「あれ?パパ動かなくなっちゃった。ママ~、パパ動かないよ。大丈夫かなぁ」
嫁様「大丈夫よw…あなた、娘ちゃんのためにケーキ作る約束したの?」
ドラキュラ「うん…だけど」
嫁様「そのケーキをきっかけに男の子と娘ちゃんが仲良くなって彼氏になるかもとか考えてケーキを作れなくなってしまった…当たってる?」
ドラキュラ「なんでわかったの?」
嫁様「あなたは早合点しすぎ。娘ちゃんは5歳だし、あの子にとっては大切なお友達の1人なのよ。ウダウダ考えてないでさっさとケーキ作って」
ドラキュラ「は、はい」
嫁様に怒られてケーキを作る準備を始めるドラキュラさんなのでした。
土曜日の朝。
ドラキュラ「娘ちゃん、ケーキ出来たよ」
娘ちゃん「わ~、美味しそう!!パパ、ありがとう」
ドラキュラ「娘ちゃん、ケーキ持って行くの大変だからわしが車で送ってあげるよ」
娘ちゃん「え?いいの?」
ドラキュラ「ケーキ、結構大きいからね」
嫁様「…とかなんとか言って、本当はこたろんくん見定めに行くんでしょ」
ドラキュラ「(ギク)や、やだなあ嫁様、そんな訳ないじゃないか(汗)」
ドラキュラ「なんでバレてんだ…?」(ドラキュラさん心の声)
嫁様「あなたの行動なんてお見通しだっての」(嫁様心の声)
嫁様「ま、いいわ。ちゃ~んと安全運転で送ってあげてね」
こうして、こたろんくん家に来たドラキュラさんと娘ちゃん。
車から出ると、こたろんくんママが出て来ました。
こたろんくんママ「娘ちゃん、いらっしゃい。みんなもう来てるから入って入って。娘ちゃんパパ、運転お疲れ様でした。それからケーキもありがとうございます」
ドラキュラ「いえ。こたろんくんお誕生日おめでとうございます」
こたろんくんママ「ありがとうございます。あ、娘ちゃんパパもよろしければ」
ドラキュラ「いいんですか?」
こたろんくママ「はい、お祝いはみんなでした方が楽しいですし」
ドラキュラ「では、お言葉に甘えて」
リビングではしりとり大会やクイズ、お歌、ビンゴ大会などで大盛り上がりです。
こたろんくんママ「こたろん、娘ちゃんパパがケーキを作って持ってきてくれたわよ」
声をかけられたこたろんくんが振り返りこちらに歩いてきます。
少し大人びた優しい雰囲気の男の子。
こたろんくん「娘ちゃんパパ、こんにちは。初めまして、こたろんです」
お辞儀をしてニコッと笑うこたろんくん。
こたろんくん「さっき、娘ちゃんに聞きました。誕生日ケーキ作ってくれてありがとうございます」
5歳とは思えないな。しっかりしている。
大人っぽいこたろんくんにびっくりしつつ挨拶を返すドラキュラさん。
こたろんくん「娘ちゃんパパの作るケーキは有名だから、前からずっとから食べてみたいと思ってました。すごく嬉しいです」
そこに娘ちゃんが来ました。
娘ちゃん「こたろんくん、ケーキ食べよ~。こたろんくんママがロウソク立ててくれたよ。みんな待ってるよ」
こたろんくん「あ、娘ちゃんごめん。娘ちゃんパパも一緒に食べましょう」
その後はみんなで美味しくいただきました。
食べ終わるとこたろんくんはなにやら準備を始めます。
こたろんくん「みんな、今日はお誕生日会に来てくれてありがとう。すごく楽しかった。僕、今からお返しにモノマネしてみんなにエール送るね」
こたろんくんの言葉にみんな、大喜び。
こたろんくんはモノマネが得意でハロウィンやクリスマス会でもリクエストされるくらい大人気なんだと娘ちゃんが教えてくれます。
こたろんくん「じゃあ、まずは猫やりま~す」
色々なモノマネを披露するこたろんくんにみんな笑ったり拍手したり。
モノマネリサイタルの後はこたろんくんからみんなへエールを送る時間です。
こたろんくん「みんなと同じクラスになって毎日がすごく楽しいよ。いつもありがとう、これからもよろしくね。最後にみんなに僕からエール送るよ」
こたろんくんは1人1人にエールを送ります。
5歳の男の子とは思えない大きな声と優しいメッセージにみんな感動して泣いてしまいました。
自分が主役の日でもみんなを応援するこたろんくんの優しさにドラキュラさんも感動したのでした。
そして娘ちゃんの彼氏ではないことにホッとしたのでした。
終
あとがき
お読みくださりありがとうございました。
こちらのお話は、こたろんさんのお誕生日お祝いストーリーとして書かせていただきました。
こたろんさん、改めましてお誕生日おめでとうございます。
#ドラキュラとあかいチョコレート #二次創作#こたろん#お誕生日お祝いストーリー