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膝枕の葉月さん~ドラキュラとあかいチョコレート二次創作外伝の外伝~
まえがき
こちらのお話は、今井雅子先生の短編小説『究極の愛のカタチー膝枕』の世界を、同じく今井雅子先生の短編小説『「ち」に飢えるさみしさードラキュラとあかいチョコレート』の二次創作になる漂流工房さんの『ドラチョコ二次創作ショートストーリー外伝』の世界にチョコッとねじ込んだ三次創作になります。
今井雅子先生の『究極の愛のカタチー膝枕』はこちら。
同じく今井雅子先生の『「ち」に飢えるさみしさードラキュラとあかいチョコレート』はこちら。
ビター篇の続編のビタースイート篇はこちら。
そして、二次創作ショートストーリー外伝として公開されているのが、漂流工房さんの『ドラチョコ二次創作ショートストーリー外伝』。
こちらは最新作の『ハロウィン篇🎃』です。
毎朝楽しく読ませていただいてます。
今井雅子先生、漂流工房さんありがとうございます。
メインキャラクター紹介
ドラキュラ
美男子だけどちょっとドジで結構不幸な目に遭う。
吸血鬼なんだけど基本優しい。嫁様の尻に敷かれる座布団なんだけど結構この立場も気に入ってる。
実はすっごく腕の良いパティシエやってます。
娘ちゃんのパパ。
嫁様
鬼、ものすごく力が強くて頭もいいし料理もできる完璧美女。
娘ちゃんのママ
基本優しいんだけどドラキュラさんを尻に敷く鬼嫁やってる。弱点はものすごい方向音痴
娘ちゃん
ドラキュラさんと嫁様の娘。幼稚園児
ドラキュラと鬼のハーフ。嫁様の血を受け継いで力が強い。
性格はすっごく素直で優しい子
それでは、本編スタート。
鈴蘭作 膝枕の葉月さん~ドラチョコ二次創作ショートストーリー外伝の外伝~
夕方の幼稚園の教室。
お迎えを待ってる沢山の園児。
友子「娘ちゃ~ん、今日のお迎えね、膝ママじゃないんだ~」
娘ちゃん「そうなの?じゃ、友子ちゃんママが来るの?」
友子「ううん、ママはお仕事だから来ないよ~」
娘ちゃん「じゃあ、友子ちゃんパパ?」
友子「ううん、葉月さん」
娘ちゃん「葉月さんって誰?」
友子「膝ママの~お仕事仲間なんだって~」
娘ちゃん「そーなんだぁ、なんで膝ママ来ないの?」
友子「今日はぁ、定期メンテナンスの日だからお休みしますって」
娘ちゃん「だから、膝ママの代わりに葉月さんが来るんだね」
友子「そぉ。葉月さんはね、喋れる膝枕さんなんだよ~」
娘ちゃん「へ~、そうなんだ。葉月さんとお喋りしてみたいな~」
友子「もうすぐ来ると思うよ~」
娘ちゃんと友子ちゃんが喋ってる所に先生が来ました。
先生「友子ちゃん、お迎え来たわよ」
友子「葉月さん?」
先生「ええ、友子ちゃんのお迎えに来ました葉月ですって」
先生の言葉が終わらない内に、友子ちゃんは
玄関へと走り出します。
友子「は~づ~き~さ~~ん!!」
玄関には、エメラルドグリーンのホットパンツを履いた膝枕。友子ちゃんを見つけるとピョンピョン飛び跳ねてます。
葉月「友子ちゃ~ん、遅くなってごめんね。お迎えに来たよぉ、帰りましょ~」
友子「葉月さん、待って~。帰る前にお友達紹介したいの~」
葉月「友子ちゃんのお友達?」
友子「うん。いいかなぁ?」
葉月「もちろん!!」
友子「よかった~、連れてくる~」
教室へ戻った友子ちゃん。そこには、娘ちゃんとケントくんがいました。
友子「あ、ケントくんもいたんだね~。2人とも葉月さんに紹介したいから一緒に来て~」
葉月さんが待っていると、友子ちゃんが娘ちゃんとケントくんを連れてきました。
友子「葉月さん、お待たせ~、私の友達の娘ちゃんとケントくんだよ~」
葉月「葉月です!娘ちゃん、ケントくん、初めまして!!」
娘ちゃん「本当に喋れるんだ!葉月さん、初めまして。娘ちゃんです!」
ケント「初めまして、葉月さん。ケントです」
葉月「2人とも挨拶出来てえらいね!!」
ケント「今日の友子ちゃんのお迎えって膝ママじゃないんですね」
葉月「うん。膝ママね、今日定期メンテの日なのにうっかり忘れてたみたいで…」
友子「それでぇ、葉月さんが来てくれたんだよね~」
葉月「そうそう、休みだった私に連絡が来たの」
ケント「せっかく葉月さんに会えたんだし、ちょっと一緒に遊びたいな」
娘ちゃん「私も私も~!葉月さんと遊びたいしお話した~い」
友子「葉月さ~ん、ダメかなぁ?」
葉月「夜ご飯の準備は出来てるから、娘ちゃんとケントくんのお迎えが来るまでなら大丈夫よ!!」
友子「やったぁ、葉月さ~ん、ありがと~」
葉月「あ、その前に…友子ちゃんママに遅くなるってLimeして、先生にもお部屋使っていいか聞いてくるから待っててね~」
そのまま膝をにじらせて職員室へ向かう葉月さん。娘ちゃん達が歩く速さと同じくらいのスピードです。
ケント「葉月さんってすごいな。喋れるし僕たちと同じくらいのスピードで歩いてない?」
友子「ケントく~ん、葉月さんはぁ歩いてるんじゃないんだよぉ。膝をにじらせてるの」
ケント「膝をにじらせる?あ、確かに…歩いてる訳じゃないのか」
娘ちゃん「友子ちゃん、膝をにじらせるって何?」
友子「う~ん、私もよくわからないんだけど~、葉月さんが移動する時はぁ膝をにじらせてるのよってママに教えてもらったの~」
娘ちゃん「へ~」
3人が喋っていると葉月さんが戻って来ました。
葉月「お待たせ~!これでみんなのお迎えが来るまで遊べるよ。何しようか」
娘ちゃん「私、折り紙!」
ケント「僕、鬼ごっこ」
友子「私、みんなでお喋り~」
葉月「オッケー!!じゃあ先ずは娘ちゃんの
リクエストの折り紙やろっか」
娘ちゃん「うん!!やろ~」
その後、ケントくんママ・嫁様が来るまで楽しい時間が続いたのでした。
こども達と葉月さんがお喋りしていると嫁様、ケントくんママが来ました。
葉月「みんなお迎え来たね。じゃあ私達も帰ろっか、友子ちゃん」
友子「うん!娘ちゃん、ケントくん、また明日~」
娘ちゃん「葉月さん、友子ちゃん、ケントくん、まったね~」
ケント「葉月さん、楽しかったです。友子ちゃん、娘ちゃんまた明日」
幼稚園からの帰り道。手を繋いで歩いている娘ちゃんと嫁様。
嫁様「今日の友子ちゃんのお迎えは膝ママじゃなかったわね」
娘ちゃん「うん!葉月さんって言うんだよ」
嫁様「お話出来る膝枕さんなのね、葉月さんって。楽しかった?どんなことしたの?」
娘ちゃん「折り紙!!」
嫁様「折り紙!葉月さん、すごいね」
娘ちゃん「うん!風船とか鶴とか作ったんだよ。いーっぱい教えてもらえて楽しかった~」
嫁様「よかったね。そういえば…今日はなんで膝ママ来なかったの?」
娘ちゃん「膝ママね、今日は定期メンテナンスの日だったんだって。で、膝ママのお仕事仲間の葉月さんが代わりで来たんだって」
嫁様「なるほど、定期メンテね。膝ママさん、しっかりしてると思ったら案外うっかりさんなのね、ふふっ可愛い」
娘ちゃん「ママ、定期メンテナンスって何?」
嫁様「う~ん、健康診断みたいなものかな」
娘ちゃん「そうなんだ~」
嫁様「あとは何したの?」
娘ちゃん「あとはね~鬼ごっことサッカー!!」
嫁様「ええっ!?葉月さん動けるの!?」
娘ちゃん「うん、すんごい速いんだよ、葉月さん。鬼ごっことサッカーの時はスポーツモードって言ってた」
嫁様「スポーツモードって何?」
娘ちゃん「最近追加された機能よって言ってた。膝を傷めないようにって」
嫁様「色々すごいわね、葉月さん」
娘ちゃん「でも、職員室行く時は膝にじらせてたよ」
嫁様「膝にじらせるって何?」
娘ちゃん「友子ちゃんに教えてもらったの。葉月さんが移動する時は膝をにじらせるって言うんだよって」
嫁様「そうなんだ、ママも勉強になったわ。ところで、スポーツモードの葉月さんってどんな感じ?」
娘ちゃん「ちょっと浮いてる」
嫁様「ええっ!?浮いてるの!?」
娘ちゃん「で、追いかけてくるの。すんごく速くてすぐ捕まっちゃった」
嫁様「葉月さん、鬼ごっこ強いのね~」
娘ちゃん「サッカーもすごかったよ、ドリブルとかリフティングとか」
嫁様「そうなんだ、楽しく遊んでもらえてよかったね」
娘ちゃん「うん!」
最新のAI機能の膝枕ってすごいのね、と感心しきりの嫁様でした。
娘ちゃん「葉月さんのズボンの色も可愛かった!エメラルドグリーンのホットパンツなんだって」
嫁様「確かに綺麗な緑色のホットパンツだったわね」
娘ちゃん「また、葉月さんに会いたいな。もっといっぱい遊びた~い」
嫁様「きっとまたいつか会えるわよ」
葉月さんとの再会は、きっと、もうすぐ…
終
あとがき
お読みくださりありがとうございました。
膝枕の葉月さんは、拙作『母は膝枕~膝枕に育てられた少年~』に登場する最新のAI機能搭載の膝枕さんです。
拙作『母は膝枕~膝枕に育てられた少年~』はこちら。
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