2024日本ダービー予想
見出し画像が昨年のものですみません。
有力馬メモ
◎ジャスティンミラノ
皐月賞、共同通信杯勝ち馬。キャリア3戦いずれも先行抜け出しの形(共同通信杯はスローと見た戸崎Jが向正面で捲り気味にポジションをあげた)。前々から良い脚を使えそうでスキはほぼない。あるとすればこれまで揉まれた競馬をしたことがなく、最終直線での前壁などが懸念だったが15番枠でその不安もほぼなし。共同通信杯は1000m62.7の超スローで、ヨーイドンの競馬となったが、実質ミドルペースを前受けしていた皐月賞の上がりは34.7で全体5位。直線の長い府中でそれなりにペースが流れた時に末脚上位のレガレイラらに後塵を拝す可能性があるくらいか。
◎コスモキュランダ
キャリア8戦中5戦が中山コース。弥生賞はレコード勝ち。上がり上位のレースは5レースあるものの、最速が皐月賞の34.2。立ち回りのうまさを活かしたいタイプで、直線の長い東京ではキレ負けの可能性。鞍上モレイラからの乗り替わりも減点材料だが、デムーロの不気味さはある。
◎アーバンシック
皐月賞では後方10番手からの追い込みで4着。2走前京成杯は4角1〜5番手が6着までに全頭粘り込むなか、後方10番手から(レースは14頭立て)追い込んで2着。3走前百日草特別(東京芝2000)ではレース上がり3Fが11.7-11.5-11.3と加速ラップで刻まれる最終直線を上がり33.2で差し切り勝ち。末脚は間違いなく一級品。
◎レガレイラ
キャリア4戦全てで上がり最速。東京1800のアイビーSで上がり32.7。ホープフルSではレース上がり12.4-12.0-11.5の加速ラップを上がり35.0で差し切り勝ち。こちらも末脚はメンバー最上位。ゲートに難がありポジション取りが難しいなかでの1枠。鞍上は芝中長距離の鬼ルメールJだが、手腕問われる。
◎シンエンペラー
立ち回りのうまさ、操縦性の良さが光るタイプ。キャリア5戦のうち3戦が中山。東京での瞬発力勝負になるとどうか。
◎ダノンエアズロック
キャリア4戦で3勝、勝ち鞍は全て東京コース。とはいえスローからの瞬発戦しか経験がない点は不安。血統からは距離延長も不安材料だが、前走2千を走った鞍上モレイラ曰く「距離はもっと伸びていい」。その前走はラスト流してのゴール、厩舎も7割仕上げと評するなかでラスト5F58秒にまとめており、スピードの持続力は確か。
◎シックスペンス
前走スプリングSでは好位から抜け出しての1着だが、ほぼラスト2Fのみの競馬であり、レースレベルも疑問符。6Fの距離延長も気になるところでダービーの舞台での一発回答は厳しいのでは。
前走回顧
【皐月賞】
メイショウタバルがかかり気味に逃げて1000m 57.5のハイペース。レース上がりは35.8。上がり最速はエコロヴァルツ、レガレイラの33.9だが、2頭とも4角後方で差し届かず、それぞれ7着、6着。上がり2位はアーバンシックで34.1の4着。上がり3位はコスモキュランダで34.2の2着。4角からコーナリングをいかしてポジションをあげられていたのがよさそう。1着ジャスティンミラノは34.7の上がりで4角5番手から抜け出し、ジャンタルマンタルを差すと、コスモキュランダの追撃を振り切っての勝利。道中を完璧に運んだコスモキュランダに対し、外外追走でロスのある競馬だったにも関わらず1着であり、着差以上の強さを示したといえる。後方組はレガレイラが直線で2度外へヨレるロスがありながら上がり最速。真っ直ぐ走れればさらなる巻き返しも。
【共同通信杯】
1000m62.7、逃げたパワーホールが3着に残る超スロー。1着ジャスティンミラノは道中まくり気味に進出し2番手まで押し上げ、直線は上がり3F32.6で抜け出しての勝利。
【京成杯】
1000m通過60.7、上がり3Fは34.8。4角1〜5番手が6着までに全頭粘り込む中、4角10番手からアーバンシックが上がり33.9で追い込んで2着。レースは5番手で4角までレースを進めたダノンデサイルが上がり2位34.1の末脚で優勝。
【スプリングS】
1000m63.1の超スロー。ラスト2F10.9-10.8。好位から上がり33.3で抜け出したシックスペンスが快勝も、最後方に位置していたジュンゴールドが上がり2位33.4の脚を使いながらも4角の順位のままビリ入線。位置どりがそのまま順位に反映されたレースで、1着馬が抜けて強いという評価にはならなそう。
【京都新聞杯】
1000m60.3とミドルぺース。好位の内を立ち回った最内ジューンテイクが上がり最速33.6の脚で1着。前残り寄りのバイアスでやや恩恵を受けた感は否めないが、それでも1着馬は強い競馬。
【プリンシパルS】
1000m61.6とスローペース。1着馬ダノンエアズロックは大外からの発走で道中外外追走も、上がり3位33.4の脚、ラストは流す余裕を見せての優勝。ラスト5Fは58秒にまとまっており、スピードの持続力も証明。レースレベルはやや疑問か。
【青葉賞】
1000m59.5のミドルペース。レース上がり36.2をシュガークンが好位から上がり33.9で抜け出して勝利。ミドルペースでしっかり折り合い堅実な末脚が求められたレース。2着馬ショウナンラプンタは道中口を割って掛かっており、15番枠から外外追走をしながらも勝ち馬とタイム差なしの2着、上がりは33.6と強い競馬。
展開予想
⑯メイショウタバル陣営がまさかの逃げない宣言。外枠から⑮ジャスティンミラノに被せに行く可能性あり。未勝利戦を今回も手綱を取る浜中Jで14頭中7番手と中団から勝利しており、今回もそのポジションに構える可能性。あわよくばジャスティンミラノにいかせて後方マークか。逃げた経験がある馬は他にも何頭かいるが、枠も考慮してハナ候補は最内①サンライズアースか⑪シュガークンか。ワンチャン⑤ダノンデサイル。いずれにしても飛ばすタイプはいないので、ミドル〜スロー寄りの団子になりそう。そこを考慮すると共同通信杯でスローの2番手から上がり32.6を使って勝利した⑮ジャスティンミラノは揉まれない外枠に入ったこともあり当然有力だが、⑮を前につかせたくない+自らの持ち味を活かすためにも内の⑫シックスペンス、⑬シンエンペラーあたりはジャスティンミラノより前のポジションを取りにきそう。ジャスティンとしてもポジションは取れるなら取りたいが、シンエンペラーあるいはシックスペンスの後方につけられるなら悪くはない、と考えれば無理には出していかない可能性も。あまりに外を回されすぎるのは避けたいはず。
スローペースで様子を見ながらも外側の先行争い、ポジション取りは激化しそうで、内ですんなり好位につけそうな⑨ダノンエアズロック、真ん中後方から様子を見られる⑧アーバンシック、Cコース替わりで内枠を活かせる②レガレイラは良い。シュガークンハナなら抜群の体内時計を持つ鞍上による前残りの一発が怖い。
〜隊列予想〜
↑
内⑪
ラ①⑤⑬
チ③⑨⑩⑯
| ⑦⑫⑮
| ②⑥⑭⑰
| ⑧⑱
| ④
②レガレイラ、⑧アーバンシックは発馬次第でもう1列前もありえそうだが、位置をとりに行った時にどこまで足が溜まるか…。⑥コスモキュランダの捲り注意。
木曜時点予想(良馬場想定)
◎⑨ダノンエアズロック
血統からの距離不安が囁かれるが、スロー寄りで進んで4角からのスピードの持続力が試されると予想。距離適性はそこまで問われないとみて、前目から良い脚を長く使え、鞍上も頼もしい本馬を本命。
◯⑮ジャスティンミラノ
ここまでで記載した通り、ほぼスキなし。位置取り、道中の運びの差で2着読み。
▲⑧アーバンシック
外から前に行った有力馬、あるいは内レガレイラ、内外の有力馬を真ん中から臨機応変にマークしつつ脚を溜められると信じて。
△②レガレイラ
⭐︎⑪シュガークン
パドック等で変更可能性あり。