句会を短期間で移動すべきではない

以前、NOTEに初学者向けの句会の定着率を書いた。句会を短期間で転々とされる方は、会社の転職癖とおなじく、おそらく同じ理由で何回も退会しているのだと思う。入会条件や句の傾向が完全にあう理想を探しつづけて、さ迷うのかもしれない。そんな方は、結局、俳句そのものに、向いていないのかもしれない。

たとえば次のような理由。

○人間関係の問題→郵便出句だけでもよい超結社句会で長続きしなければ、ほぼ固定メンバーの結社の句会に行っても、人間関係でもめる可能性が大。

○句の傾向が合う、合わないの問題→大方の句会が、有季定型俳句（仮名遣いや口語・文語の多少の違いはあるが）だから、他の句会に移動しても、句の傾向が合わない可能性が大（「なんでもあり」の同人誌の句会なら別だが）。句の傾向が完全に合う身近な句会を探す方が、難しいのではないだろうか。

　もちろん「指導基準・選句基準の高い、低い」はあるだろう。低い句会は、「集客」を目的としたカルチャー教室の句会か、年配者ばかりのお話会句会か（これらが果たして、純粋に表現向上のための句会といえるか、どうかは疑問）。

○郵便出句では満足できない→郵便出句ができない句会に移動したところで、なお俳句を継続できる見込みは少ない。