俳句ブームを危惧する

 ここ十年間、いくつかの俳句大会で選者を引き受けている。中には投句数が激増し、約1500句にも達した大会もある。だが、投句数の増加が、必ずしも「俳句の質」を保証するものではないと痛感した。


1 インターネット上で公開されている句からの模倣や盗作の増加(投句者のモラル低下が顕著)。

2 投句者自身のミスによる二重出句が頻発。

3 句の一部を変えただけの自己模倣の類句を投句される方の増加。

4 類想句や月並句の増加(大方の投句者が、所属俳誌しか読まず、同じ結社の仲間内だけでしか句会をせず、ある種の視野狭窄の状態に陥っていると思われる)。

ここから先は

1,288字

¥ 500

期間限定!Amazon Payで支払うと抽選で
Amazonギフトカード5,000円分が当たる

サポートは、句会の勉強会で使っている本代などにあてたいです。 (二つの対面式句会と三つの通信句会を運営中)