基準が異なる勉強手段の掛け持ち
私の句歴は約二十年で、超結社句会の運営歴は、そのうち約十年である。色々なタイプの出句者の方がおられるが、「伸び悩み」(俳句の勉強の成果が殆ど出ない)タイプの方も多いのも、また事実である。たとえば、以下のようなことが、その一因かもしれない。
選句基準・指導基準が低い句会(投句先)と選句基準・指導基準が高い句会(投句先)の掛け持ち。これはあまり意味がないと思う。たとえば「新聞俳壇」・「地方の俳句大会」と「全国的な俳句賞」の応募の並行である。
自選の基準は、後者の高い基準に合わさなければならず、このように基準のギャップがありすぎる投句先を掛け持ちしても、句がもったいないだけである。(私自身も、たまに地方の俳句大会に出句するから、よく分かったのである)。
私は、私自身の選句基準・指導基準を落とさないで、超結社句会を黙々と運営するのみである。地方の小句会になればなるほど、句会場の近くの年配者の「お話会」「点取ゲーム」の側面が強くっている。いくら句会場が近くとも、句会費が安くとも、真っ当な選句・指導が行われていないため、そのような句会は私はお勧めしない。かえって俳句が下手になる。句会や結社の「会員を増やす目的」で、「初学者歓迎」「若手歓迎」など言っている句会ほど、ほぼ年配者しかいないのである。
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