対面式の句会参加者は、年配者と兼業主婦の方が多い

 どこの句会も、同じかもしれないが、私が運営している超結社句会(全国から郵便出句のみも可)は、70歳以上の年配者+兼業主婦で、会員の約7割。

 現役世代の独身男性の私(代表兼幹事)が、句会でぽつんと取り残されているような感覚だ。芭蕉も、そのような孤独を感じたかもしれない(笑)。

 このように、参加者の年齢や職業に偏りがあるため、句会で出る句材にも偏りがある(もちろん致し方ないことだが)。

年配者がよく詠む句材:寺社仏閣、墓じまい・家じまい、名所旧跡、晩学、通院など。

兼業主婦の方がよく詠む句材:子供の習い事(ピアノ、英会話など)、子供の宿題、学校行事、台所周辺、仕事机の周辺など。

 なお、私の句会は、「郵便出句だけでも可」のため、兼業主婦の方にも、皆勤賞の方はいない。仕事・家事・育児・他の趣味で、多忙な方は、句会で皆勤賞を目指すべきではない(その方が俳句が長続きする)。

 よくあるパターン:句歴が長い年配者から、「パソコンがうまく使える若い方に、句会報の作成をして欲しい」という依頼が、50代の兼業主婦の方にある。

 50代の兼業主婦の方は、断りきれずに、この依頼を引き受ける。→しんどい思いをする。→結局、時間がなくなって句会を退会(このパターンは、全国の句会で、繰り返されているだろう)。

 句歴が長い年配者ほど、「雑巾掛け」という名の「ボランティア」の「雑用」を、若年者に押し付ける傾向がある(私の句会には、そんな方は居ない)。

 支部長や同人会長といった結社で役職を持った方は、ほぼ句歴が長い年配者である。昨日も書いたが、若年者は、このような方と頻繁に顔を合わさない方がいいのである(何か雑用の依頼があるかもしれない)。


 


 

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涼野海音(すずの・うみね)
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