対面式の句会に参加できるのは大方70代前半まで

 昨日、「郵便出句の勧め」の記事を書いたが、定期的に対面式の句会に通えるのは、だいたい70代前半までぐらいのようだ。(私の句会運営の経験によれば)。75歳以上の方で俳句を継続されている方の7割ぐらいが、「郵便出句だけ」である(私の句会の会員では)。

 一体、何人の方が、ずっと対面式の句会へ行こう、ずっと句会での役職を引き受けようと思って、そのまま俳句を辞めていったことだろうか。
 きちんとした形で対面式の句会や句会での役職は引退しないと、晩年まで俳句を継続することは難しいはずである。

 特に指導者や幹事は、きちんとした形で句会を引退しないと、十分な引き継ぎもできず、その句会は自然閉会(このパターンの句会閉会はもう3回ぐらいは見てきた)。
 
 しかしながら、以下のような年配者は多い(私が家族でも、「もう郵便出句だけにしたら?」と言うに違いない)。

○新幹線・飛行機・タクシーなど、交通費が高い移動手段で句会に参加しようとして、家族の反対に合い、そのまま俳句を止める。

○句会に行く途中で熱中症になり(または、強風による転倒事故など)、家族の反対に合い、そのまま俳句を止める。

○体調不良まで句会で指導や幹事をしていて、そのまま他界→求心力を失った句会はそのまま自然閉会。

 もし対面式の句会に全く行けないのなら、せめて「郵便出句だけ」でもどこかの句会にしていないと「締め切りがない」→「句が出来なくなる」のも早い。→「結社への出句も滞る」のも早いという負の連鎖に陥る(だから、「せめて郵便出句だけでも」と勧めるのである)。




サポートは、句会の勉強会で使っている本代などにあてたいです。 (二つの対面式句会と三つの通信句会を運営中)