使ったことがないお盆の季語

 みなさま、お盆はいかがお過ごしでしたか。

歳時記に、「魂棚」「茄子の馬」「門火」という季語は載っていますが、浄土真宗である我が家では、そのようなものを見たことが一度もありません(地域や宗派によって異なるのでしょうけど)。  

玉棚の奥なつかしや親の顔 去来
父ははを連れて兄来る茄子の牛 安住敦
あひふれし子の手とりたる門火かな 中村汀女

どうも、これらの季語を実際にみたことがあるのは、関東に在住歴が長い、50歳以上の方が多いようです。(私の簡単な調査によれば)

ということは「絶滅危惧種」に近い季語。関西の方は、おおかた「兼題」で、これらの季語を詠まれているということでしょうか。

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涼野海音(すずの・うみね)
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