楽に生きる

以前働いていた場所の近くの駅まで行きました。辞めてから、世界が変わって見えました。楽しそうに歩く高校生、仲睦まじい夫婦、お子さんを連れているお母さん、スーツを着ている男性、真昼間から飲んでいるおじいさん…。あれ?こんなに人がいたんだ。そして、いろんな人が生活しているんだなぁ。と、ふと思いました。数年間通った場所なのに全然見えなかった。そんな光景。ここは安心安全な場所なのかもしれない。

そんな思いがよぎる。

退職もいいな。私にとっての「楽」とは何だろう。人に必要にされることではなく、私を生きることなんだ。きっと。たぶんそう。明日には変わってるかもしれない。まぁそれでもいい。

大変恥ずかしく、申し訳ないと思うけれど、働いていた時は誰かに必要とされるために生きていたみたい。相談者さんに必要とされる存在でいたかったんだ。ただ、それが行き過ぎると我を無くし、共依存になってしまう。きっとなっていただろう。相手の方の自立を阻んでいたと思うと、プロ失格だ。程よい距離感。難しい。簡単にカウンセラーなどとは名乗りたくない。それくらい自分にも相手にも重いことなんだと思っている。

私は今、自分と向き合っている。自分自身を知らない者に支援されたい?私ならされたくない。下心丸出しな感じがして気味が悪い。

少し前まではきっと、素の自分が一番嫌いな気味の悪い人間だったんだ。そう思うと恐ろしい。

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