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『この百合がすごい!2024』集計結果発表!

Twitterにて百合好きの2024年百合作品ベスト5をアンケートで募集した結果を発表します! 1~5のランク順になっています。
20名もの方から投票いただき、全73作が集まりました!
皆様、ご協力ありがとうございました! 以下敬称略順不同。


イバラニカ

1.頂のリヴィーツァ

2.オタクに優しいギャルに私はなる!

3.妹・サブスクリプション

4.人妻教師が教え子の女子高生にドはまりする話

5.君のためのカーテンコール

2024年に1巻がでた作品と瞬間風速で加味。シリーズものをいれると5つでは足りなくなるので…
頂のリヴィーツァ、1話ごとに3回くらい山場のあるジェットコースターのようなストーリーで駆け抜けた傑作。エログロが多すぎて人を選ぶ話ではあるけども、変態百合の盛り合わせみたいな作品なので大好き。
オタクに優しいギャルに私はなる! 2巻からいきなりギアをあげてきた作品。1巻は平和なほのぼのものだったのに、親友のギャルの子が闇落ちしてとんでもない激重感情をぶつけてきて修羅の世界へ。毎日更新の連載をもりあげてくれました。
妹・サブスクリプション、同じくTwitterでの毎日連載作品で、サブスクでレンタルされるロボの妹を使い捨てるという毎回先の読めない展開がひたすら続く。メリバ百合好きはおさえておくべき一品。
人妻教師が教え子の女子高生にドはまりする話、後半があまりにアレすぎて笑ってしまったので負け。倫理観が終わってる百合って最高ですね。
君のためのカーテンコール、百合姫レーベルではない一迅社の百合作品。演劇部百合として非常に完成度の高い作品で、連載中断してしまっているのが残念すぎる。

みつえもん

1.トワ・エ・モア

2.チェイサーゲームW

3.バカ女26時

4.きみの継ぐ香りは

5.私のブルーガーネット

トワ・エ・モアという、少女漫画文脈で百合をやる作品が出てきたことがとても良かった。総括については、2024年は百合ドラマが非常に多かったことが特長的だと思います。

ふじおー

1.リバース1999

2.きみの色

3.シメジシミュレーション

4.HUNTER×HUNTER

5.とくにある日々

リバース1999はイゾルデ×カカニア。イゾルデの「プレイアブルキャラなのにそこまでやっていいんだ」感は多くの人に体感して欲しい。 HUNTER×HUNTERはモレナ×ボークセンという誰も予想してなかった角度からの不意打ちが見事。この関係性でどこまで行くのか。出来るだけ早めに読ませて欲しい。 他三作はまぁ、割と順当に百合です。

かねこ

1.わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)

わたなれはガールズラブコメを自称しているラノベであり、主人公と1人のヒロインだけではない魅力的なガールズ、そのキャラたちが織り成す様々なラブ、くだけていて読みやすい文体で書かれるコメディ、どの要素をとっても面白い百合作品だと言えます。コミカライズも素晴らしい出来です。また内容的には女性主人公百合ハーレム作品でもあるのですが、主人公が複数人と同時に親密な関係を築くことを真摯かつ前向きに描いていてとても好感が持てます。2025年夏から始まるアニメが本当に楽しみです。 わたなれだけの功績ではありませんが、現在百合であることを売りにしたラノベがどんどん増えてる要因の一つになった作品ではあると思ってます。

いかずち木の実

1.ひみつのアイプリ

2.きもちわるいから君がすき

3.マグロちゃんは食べられたい!

4.雷雷雷

5.ガールズバンドクライ

ひみつのアイプリ…他の女児アニメがサブジャンルとしての百合をやってる中で、こちらはメインジャンル・百合をやっている。2024年の百合は今作を見ずして語ることはできないだろう(そんなことはないです)。第22話『はしれ!あの子の初恋』ではゲストキャラとは言えども女子同士の初恋が誤魔化しなしに日曜朝10時から描かれた。無論メインキャラクター同士の百合も熱い。アイスマイリンの二人は本筋に関係ないところでも無限にいちゃつき、ひまみつは同じベッドの中でもぞもぞする。これらの百合の仕掛け人的な立場にいる脚本家・吉岡南都氏の今後の仕事ぶりにも大いに期待である。2期も決まってるので、皆さん見たほうがいいです。
きもちわるいから君がすき…まんがタイムきららが誇る両片想いストーカー百合漫画。1巻の帯は『冬、親友のスプーンを舐める』、2巻は『一旦、親友の下駄箱の中で考えよう』、3巻は『落ち込んだ日は、“親友”を家に並べよう』。これだけで尋常ではない漫画だと分かる……のだが、残念ながら3巻で完結してしまった。非常に惜しい。きららで3巻は長寿だが、私はアニメ化すると確信していたので殊更悲しい。最終盤の二話は必見。
マグロちゃんは食べられたい!…マグロオタクの少女が釣ったマグロが美少女になって『食べてください!』と言ってくる漫画。一見一発ネタのようにしか見えないが、どこまで行ってもこの話しかしていない。マグロである“まぐろ”と、人間である“みさき”の種族としての断絶をコメディ仕立てにして描きながらも、その描写はどこまでも誠実かつ真剣である。好意の出力が全く違う二人、あるいは一人と一匹がどこへ向かうのか…最終話は百合漫画史に残る傑作。
雷雷雷…このマンガがすごい!オトコ編7位にランクインするなど、我々百合厨から程遠いところにいるが、その実態はとてつもなく百合漫画である。1巻は全然百合じゃないので我慢して読んでもらうとして、2巻以降はめちゃくちゃに百合である。デンジと早パイが女でデンジがモテモテなチェンソーマンみたいな。世の連中は百合以外のどこを読んで楽しんでるのかは知らないです。
ガールズバンドクライ…説明不要の傑作。今さら私が何を言っても作品の価値は微塵も揺らぐことはないだろう。ていうか他の人もあげてるだろうし。とりあえずになすばが好きです。

かんさいぼう

1.紅魔館の女たち

2.エイティエイトを2でわって

3.むすんでひらいて

4.全てのアイドルが老いない世界


5.少女終末旅行

・『紅魔館の女たち』は東方Projectの商業二次創作漫画。東方から百合に入った人ならどこかで見たような「あの頃」のCP二次創作のような面もあるが、尤魔や隠岐奈が出てくるので新鮮な感覚がある。顔がいいのも令和東方っぽいといえるかもしれない。界隈ネタをちょくちょく拾うのがギャグとして面白い。カブトとクワガタでレイマリを暗示するのは反則だろう。
・『エイティエイトを2でわって』はピアノ連弾をテーマとするきらら4コマ漫画。まず言えるのは連弾というペア競技が百合として美味しいということ。ペア競技の漫画はスポーツ系の百合漫画、きらら漫画を見渡しても多くない中で、この漫画は奏者と奏者の関係性をかなり強調してくれる。個人的には主人公たちが寮の同じ部屋に住んでいるのがうれしい。みつかな……毎日一緒に朝ご飯食べて……。 百合オタクなのでどうしても主人公たちの関係性に注目してしまうが、コメディとしても優れていると思う。
・「むすんでひらいて」は創作サイトであるSCP財団に投稿された短編小説。一人称小説なので語り手の重たい感情がよく伝わってきて良い。また、結末が鋭くて読後感も良い。財団に関する知識をほとんど必要としないのでSCP財団を知らない百合オタクにも読まれるべき小説。
・『全てのアイドルが老いない世界』は伴名練の中編小説。長命種要素と歴史改変要素のあるSF小説でもある。多くの百合SFはSF設定と百合要素が別個に存在するものであるが、この小説は「その設定でないとできない百合」を見せてくれる。つまりSFと百合が融合している。SFの人が読んでどう思うかは気になるが、百合の人間にはお勧めのSF小説。
・『少女終末旅行』は文明崩壊後の世界で放浪する二人の少女についての漫画。前々から漠然と読みたいなとは思っていたが読めていなかったところ、2024年10月に期間限定で全話無料公開されたので一気読みした。読んだ感想としては、一気読みに向いた漫画だと思う。最後の数話、急転直下で終わりに向かうところが良かった。

おーらんどー

1.舞台アサルトリリィ


2.声優ラジオのウラオモテ


3.スケバンと転校生


4.獄門撫子此処ニ在リ


5.われわれは地球人だ!

「舞台アサルトリリィ」は、舞台で百合の新作を年間数作上演し続けているというだけで物凄い実績だと思っていますし、新作ごとに新たな百合関係が示され、演出も新機軸が出てくるのが素晴らしいです。
あと、2024年はラノベにおいて百合が大幅に受容された記念すべき年だと思っています。 現代ものからファンタジー、SFなど多様な百合が新刊、続巻されたのは特筆すべきことではないでしょうか。

御神楽

1.ルパ×智(ガールズバンドクライ)

2.ファリン×マルシル(ダンジョン飯)

3.AK15×RPK16(ドールズフロントライン)

4.王塚真唯×れな子(わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?))

5.タキオン×ジャンポケ(ウマ娘プリティーダービー 新時代の扉)

ベビわるやトラペジウムなどの良い作品も多い半面、百合の火力という意味ではカプとしてか定まらない部分や、カプとしての刺さる方で挙げるか迷う部分がありました。きもすき、終末トレインなどもその辺りに入りますね。
ソシャゲのキャラなんかにも他に1件ありますが、こちらは主人公とのカプという感じなので除外してあります。
25年はふつうの軽音部や殺し殺され三角関係、いよいよ秋天を迎えてのここまで数年に渡って温め続けられてきたヤエノムテキとオグリとの関係など、このあたりの今後の展開に期待が大です。

久方ヒサギ

1.Birdie Wing

2.砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない


3.魔性の乙女の役廻り

4.ひろがるスカイ! プリキュア


5.Stellar Blade

『Birdie Wing』は2024年で一番ハマった作品です。25話を平日1日で見ました。ただ百合として楽しんだ、というよりはストーリーが私に刺さった面が大きいです。ただ公式も間違いなく百合を意識していますし(作中で「百合」と公言されるなど)、主人公たちの関係性も良いので、お勧めできます。
『魔性の乙女の役廻り』は今読んでる漫画の中で最も楽しみにしています。主人公がひたすら好感の持てるいい子ですし、正反対の2人の関係性、そして膝下のスカート丈が素晴らしいです。
『ひろプリ』は最終話でソラちゃんがましろさんにオシャレな告白をしたため。ソラましよ、永遠なれ。結婚して欲しい。
『Stellar Blade』はストーリーがそこまでちゃんとしてないので百合はあまり楽しめないですが、ほんのり百合の香りがしますし、ゲーム性が非常によく出来ているため、布教用として。

えめ

1.B&B (箕田海道先生)

2.今日はカノジョがいないから

箕田海道先生のバニーガールが大好きなので、バニー店とSMバーを舞台にしたB&Bはご褒美みたいな百合漫画でした!まだまだ始まったばかりですが、続きも楽しみです。

ゆうジョ

1.私の推しは悪役令嬢。

レイ=テイラーを苦しめる者が幸福である!

Matthew Marcus

1.青い花

2.付き合ってあげてもいいかな

3.裏世界ピクニック

Aoi Hana has lots of literary references and is a transitional work between Class S and modern Yuri works.
Tsukiatte Agetemo IiKana is a very realistic take on the realities of dating as a queer person.
Ura Sekai Pikunikku is interesting as a piece of pop culture that is very interested in online urban myths.

奇稲田@添い遂げ退団

1.ふつうの軽音部

2.トラペジウム

3.蝶

4.『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage -Renegades of Female-

5.水深ゼロメートルから

総括
2024年もありがとうございました。 上記のように漫画から小説映画に舞台と楽しめました。また日々日々アニメや特にはライトノベルで百合の存在感が増しているように思え大変嬉しく思います。
個人的な趣味で言えば2024年は『マリア様がみてる』のオンリーが2年ぶりに開催され(2年前と同じ会場ですが、タイムリーなことに川崎市産業振興会館で)、新たな文字書きを認知できたことが嬉しい思い出でした。
また年末頃には『学園アイドルマスター』にハマったことで、久しぶりに伏見つかさの書き味を思い知り、俺妹6巻を進歩させたようなライバル姉妹関係大変楽しめております。
同人なので上に挙げていないものだと 『狸小路の三悪党』は元々作家さんが好きなのもありますが、バディモノとして良かったです。
2025年も舞台に漫画に小説にアニメに映画に楽しみながら、ゲームやドラマへも興味を広げていきたいと思います。 ダ・カーポ無印のリメイクで推し女女がどうなるかが目下の楽しみです。

タマ


1.バーナード嬢曰く。

2.人妻教師が教え子の女子高生にドはまりする話


3.性教育120%

4.もうひとりの魔女

5.長門有希ちゃんの消失

棚から百合姫

1.百合フェチLIFE


2.好都合セミフレンド


3.紅魔館の女たち

4.どれが恋かがわからない

5.無力聖女と無能王女~魔力ゼロで召喚された聖女の異世界救国記~

test

1.人妻教師が教え子の女子高生にドはまりする話

分裂4

1.リバース1999

2.七月の波をつかまえて

3.トラペジウム

4.とある科学の超電磁砲

茶山因

1.いいよ。

2.人妻教師が教え子の女子高生にドはまりする話

3.ガールズバンドクライ

4.悪役令嬢の矜持~婚約者を奪い取って義姉を追い出した私は、どうやら今から破滅するようです。~

ばいそん

1.成瀬は天下を取りにいく

2.ぬるめた

3.霧尾ファンクラブ

4.明日ちゃんのセーラー服

5.死神ドットコム

涼凪真一

1.霧尾ファンクラブ

2.この銀盤を君と跳ぶ

3.2.5次元の誘惑

4.神に愛されていた

5.地雷グリコ

『霧尾ファンクラブ』は同じ男が好きって百合だよなの究極形。1話を初めて読んだ時『これはすごい百合になる予感がするぞ』とオレのサイドエフェクトがそう言ってたんですが、最終話は当初の予想を遥かに上回る素晴らしい百合に成長したので優勝。こんな百合を拝むために百合digをしています。
『この銀盤を君と跳ぶ』はフィギュアスケートを舞台にした選手&コーチのバディものであり、百合カプ二組同士がたったひとつの日本代表の座を賭けてライバル関係になるという激アツスポ根百合小説です。『メダリスト』が絶賛放送中の今だからこそ併せて読んでほしい。
『2.5次元の誘惑』は本筋は男女ラブコメですが、脇役の先生とその親友であるまゆエリが真剣に社会人百合を性的な意味でやっています。このふたりのドラマは147~162話を読めば十分味わえるのでジャンプラだと初回全話無料なので是非読んでほしい。単行本3巻描き下ろしエピソードも併せて是非。『神に愛されていた』は一言で言えば百合版『アマデウス』。天才小説家に振り回される凡人小説家の苦悩や葛藤が味わえます。すれ違い巨大感情という言葉がまさに相応しい一作。
『地雷グリコ』はギャンブル小説として大変面白い。まさに百合版『嘘喰い』。ルールの裏をかいて騙される快感を味わえます。そしてラスボスとして立ち塞がる女があまりにもヤベー女なので是非その目で確かめてほしい。

まとめ

投票結果は以上となります!
複数投票があった作品は、人妻教師が教え子の女子高生にドはまりする話(4)、ガールズバンドクライ(3)、リバース1999(2)、霧尾ファンクラブ(2)、紅魔館の女たち(2)、わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)(2)、トラペジウム(2)です。

皆様の回答は以下のページにてご確認できます。
改めまして、投票にご協力いただいた皆様、当ページをお読みいただいた方々、ありがとうございました!


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