孤独で心が折れそうなあなたに読んでほしいWeb漫画2選
こんばんは。すずちんです。
今日は、今日は、今日は……
私のここ最近の
超!!!!イチオシ漫画
を全力で紹介します!!!!
ただし!!!
商業作品(本屋とかで売ってる)ものではなく!!!
個人の方が、ひっそりと投稿サイトにアップしている同人作品となります。
(最初から最後まで全部無料で読めます。やったね!!!)
なので、いわゆる『プロ』ではない。
で・す・が!!!
マジで、全人類今すぐ読めってぐらい、すんげぇ作品です。覚悟してください(笑)
2作品あります。1個ずつ紹介していきます。
★『ストーリージャンキー』
作・夏目尚祈
こちら、あの少年ジャンプが運営する『ジャンプルーキー』という漫画投稿アプリにて投稿された作品です。
まず、この作品を特におすすめしたい人はこちら↓
◎自分が信念を持ってやってることに、自信を見失いかけている人
◎熱中してること、好きなことで過去に挫折したことがある人
◎発信や創作など、自己表現をしている人
では、あらすじを。
小説や映画などの娯楽作品がとにかく大好きな大学生の『俺』は、日々どことない虚無感を感じながら生活していた。しかし、ある日講義終わりの教室でノートを拾う。そのノートには、びっしりと手書きの文字で小説が綴られていた。読んでみるとあまりに面白く、『俺』はそのノートの持ち主を探した。
そしてようやく持ち主を見つける。その持ち主は『朝倉涼子』という女だった。『俺』がこの小説の続きを早く読ませてくれ、と頼み込むと「わたしの言うこと何でも聞いてくれたら読ませてあげる」と、女は、無茶苦茶な要求をしてくる。どうしても続きが読みたかった『俺』は、渋々彼女との付き合いを始めることに……。
全3話。たぶん10分もあれば、全部読めます。
この作品の何がすごいかってね……
主人公の『俺』や涼子の台詞が、めっっちゃくちゃに刺さるんです!!!
『俺』も涼子も大学生なので、二人とも若いです。ですが、彼らは、酸いも甘いもそれなりに知っていて、きちんと人生経験を積んでいます。彼ら二人は『涼子の要求』から始まった交流を通して、お互いがお互いの過去を話していくのですが。。。
おのおの、挫折経験があったり、挑戦に立ち向かうことが怖かったり、頑張りたい何かを結果が出ないから諦めかけていたりする……。
人だったら、誰しも一度は味わったことのある経験を、二人とも持っていて、だからこそ、深く、深く刺さるんです。
特に3話後半、涼子が『俺』に伝えるメッセージが、全身にビシバシと突き刺さります。
あなたは何者でもないけど、あなたにしかできないことが、この世には必ずある
そんなメッセージが、散りばめられているように感じました。本当は好きなセリフを引用したいのですが、初見の感動を味わってほしいので、あえてここでは書きません。。。
もう!!今すぐ!!!早く!!!
ぜひ!ぜひ!ぜひ読んでくれ〜〜!!!!!
そして、夏目さん、あなたの新作を心の底から待ちわびています。はい。。。
作者・夏目尚祈さんのツイッター↓
では!!2作目に参ります!!!
★『売れっ子漫画家×うつ病漫画家』
作・溺 英恵
これはね、もう、ヲタク界隈ではもうメッチャクチャに話題になってて、人気がえぐいんですよ。。。
どれぐらいすごいかというとね……
1話のいいね数がなんと、10万。
閲覧数にいたっては、200万。
(笑)
いやこれ、プロでも有名でもなんでもない、ただの個人の方が描いてる作品ですよ。やばくないすか?笑
じゃあ、なんでこの漫画がそんなに人気なのか……めっちゃ気になるでしょ?(笑)
それを今から紹介しますね。
でもその前に!!!この漫画が特にオススメな人はこれだー!!!
◎うつ病や、精神疾患を患った経験がある人
◎心理描写がえぐい(巧い)作品が読みたい人
◎現代の風潮や社会に対して、なんとなく、違和感や不穏・不満を抱えている人
あらすじいきます!
漫画家「古印 葵」こと、本名・福田 矢晴は、一年前にあることをきっかけにうつ病を患い、漫画家としての活動を休止した。現在は一日中家に引きこもり、うつ病の闇思考に延々と囚われ、死にたい願望が四六時中、途絶えない。
そんなある日、かつて仕事を共にした編集者から連絡を受け、矢晴はしぶしぶ出版社を訪れる。
出版社でボロボロの矢晴が出会ったのは、大人気売れっ子漫画家「望海 可純」。矢晴の漫画の大ファンだった可純(本名・上薗 純)は、その後出版社から矢晴を連れ出し、カフェや居酒屋で時間を共にした。最終的に、居酒屋でベロベロに酔っ払ってしまった矢晴を、純が彼の自宅まで送り届ける。しかし、矢晴のアパートは、見るも無残なゴミ屋敷と化していて、顔を顰めたくなるほどの悪臭が立ち込め、野生のネズミが住んでいる始末。大好きな漫画家の現在抱えるあまりの劣悪環境に、純は「私の家で一緒に暮らしましょう」と矢晴に持ちかける。最初こその提案を断固拒否した矢晴だったが、そのうち純にほだされ、二人は純の家で共同生活を送ることになるが――
これねー、マジねー、とりあえず読んでほしいのですよ、ほんとに(笑)ほんとにすごい漫画だから……
何がすごいってね……
まず
うつ病の心理描写が的確すぎて怖い!!!!
です。ほんまに。
この作家さん、本当に心理描写の達人?超人?って言ってもいいぐらい、その圧倒的画力と、鮮やかな語彙力と、胸の真正面を突き刺してくるメッセージ性がパない。
私もメンタルクリニックにお世話になってた過去があったので、「あ〜そうそうそう!!!!」と、禿同したくなる言葉がいくつもあったり。
私は、矢晴の心理描写を読んで、「うつ病の人は何故死にたくなるのか?」ということが、よくよく分かりました。うつ病の人の思考回路って、常軌を逸していて、独特なところがあると思うし、病んだことのない人からすると「なんでそんなに一つのことで落ち込むの?」「なんで死にたいって何で思うの?」「死にたいぐらい強い気持ちがあれば、どんなにつらくても生きようと思えない?」「何でいちいちそこまで自分を追い詰めるの?」と、理解できない部分がたくさんあると思います。
そういう人にこそ、この漫画を読んでほしい。
この漫画は「うつ病を疑似体験できる」といっても過言ではありません。
どれだけ言葉で説明しても伝わらない、うつ病患者の過酷さとか、己を取り巻く劣等感や、地の底まで落ちた自己肯定感を、味わえると思います。
(※ただ、逆にいうと、それぐらい鮮明に綿密にうつ病心理が描写されているので、読者側が暗い気持ちに引っ張られてしまう可能性があります。今、病んでる方には共感や安心材料になるかと思いますが、それとは逆に、余計、闇思考に落ちていく可能性もあるので、この漫画が気になる方で、かつ今メンタルが不安定な人は、自分の気持ちが引っ張られないように注意しながら読んでみてください。)
また、矢晴とは逆に、成功で栄光の人生を歩んでいる純。彼は彼で、世の中に対して色んな不満を持ち合わせています。
・「皆」や「大衆」が、良いって言ってるものしか、話題にしない、したくない風潮
・弱者が弱者であることに気がつけない、無責任で無関心な周囲の人間(自分も含め)に対する不満や苛立ち
・「金さえあれば」しかしそのたった「金」がないことで、落ちぶれて病んでしまった人間の行く末
純もただ単に矢晴の漫画が好きという理由だけで、彼に同居を持ちかけたわけではないのだな、ということが、読み進めていくうちに、分かっていきます。
特に純の心理描写を読んでいると、自分の了見の狭さや、価値観の偏り、器の小ささみたいなところをめちゃくちゃ痛感させられます。痛いです。痛いです、痛いけど、でも、それが痛いと感じるのは、純が語る本音が、私たち人間が普段後回しにして見ないようにしている狡さや愚かさが、確かにそこにあるからなのかなぁ、なんて、感じます。
また、この漫画は名目上「BL(ボーイズラブ)」となっていますが、ぶっちゃけ二人の間にイチャラブだったり、恋愛感情みたいなところは今の所ほぼないので、BL知らない人でも全然平気。
純粋に「うつ病で落ちぶれた漫画家と、売れっ子で成功している漫画家という正反対の二人が出会ったら、その後二人はどう変化していくのか?」
そんな心の変化や二人の濃密な人生体験を、楽しんでいただければと思います。
現在連載中で、今のところ、12話まで公開されています。
この漫画は、とにかく色々と衝撃が詰まってます。早く皆さんにその衝撃を味わってほしい!!!!!!と、切に願います。ぜひ!!!!!今すぐ!!読んで!!!!
《おわりに》
はい。もう熱量全開、ヲタクパワー全開でお送りしました(笑)同人作品なので、載せたあらすじも私がオリジナルで考えたものです(笑)
今まで、商業作品以外の、こういった個人の方が公開している同人作品も私はめちゃくちゃたくさん読んできて、世の中には、本当にものすごい人たちがたくさんたくさんいるのだなぁ、と感動し、感慨深くなり、私も彼ら彼女らのすごさを吸収して、自分の創作活動に活かしていきたい、と強く思うし、また、こんなふうに誰かに熱量を持ってオススメしたくなるぐらいのすんげぇ作品を、これからたくさん生み出していきたいです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
そして、この2作品の中に散りばめられた、言葉や心理や、メッセージが、読んだ誰かの心を救ってくれることを切に願います。それだけ、素晴らしい作品なので。では。
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