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心がぺしゃんこに潰れた日①
体調をくずした。
予兆があったといえば、あったのかもしれない。数日前から、喉の調子があまり、良くなかった。でも、ほんとに軽いものだったからしっかりうがいしておけばだいじょうぶ、と思っていたし、実際今振り返ってみても、そこまで大事に捉えるほどのことじゃないな、とおもう。
朝、起きたら、だるかった。頭がぼーっとしていた。二ヶ月ほど前に、寝込んだときと雰囲気がよく似ていた。ので、あぁあのときと同じやつだ、とすぐに察して、その日の予定は急遽、キャンセルし、布団にくるまって一日を過ごした。
たまにくる、寒気。起き上がると、感じる頭痛。
ただ寝転がって時間が過ぎ去るのを待つのは、すごく苦痛だった。かといって、本を読む元気も、アニメを観る体力も、ネットサーフィンする気力も、なく。せいぜい、YouTubeで寝る前によく聴いているヒーリングミュージックを枕元で流すのが関の山。
それでも、苦痛は拭えない。うまく、ぼーっとできないし、頭の中でぐるぐる、ぐるぐる、いやなこと不安なこと、考えてしまう。なんで体調崩しちゃったんだろう。ペース配分は、かなり気にしていたはずなのに、と。
――悲しかった。
今日入れていた予定は、自分にとって、すごく大事な予定だったから。リスケも諸事情でできず、泣く泣く、キャンセルするしかなかった。
「チャンスだったのに」
ぽつりと、体調不良で寝込むわたしを、ちょっといやな目つきで睨む、楽しみにしていたわたしがいた。
ぐるぐる、ぐるぐる、ぐるぐる。何か、体調を崩す前の自分に、不手際はなかったか、ミスはなかったか、つい目を凝らして確認してしまう。自己啓発やスピリチュアルを学んでいるせいか「体調不良は自分にストップをかけるもの」という認識が強く、だからこそ、無理をしていなかったか、を、事細かに、チェックしてしまう。
結論、スケジュールとしては無理、してなかったように思う。ただ、4月初旬に締め切りの小説コンテストに間に合わせたくて、ここのところ、執筆を急いていた節はある。書かなきゃ、という意識が、次第に「書きたい」という創作意欲の上にどかんと乗っかり、次第にそれは、プレッシャーや焦り、自分への追い込み、と化していった。