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未来の楽しみを、積み上げて。

本屋に行った。今すぐ読みたいお目当ての本があった。しかし、気付いたら三冊買っていた。

これはもはや私の本を買うときのお決まりのパターンだった。これを買おう、と決めたその冊数を、かならずと言っていいほど超えて購入する。そして家に、積読本が増えていく。

読めていない本がたくさんあるくせに、今読んでいる本が読み終わると、その作品の続編だったり、その作者さんの別作品を読みたくなったりして、また、買う。そして、積まれる本が、増える。我ながら、笑ってしまう。

たぶん、私が読みたい本を全て読み終える日はこないだろう。でもそれはけっして、不幸なことじゃないんじゃないかな。だって、未来には常に未知の本という楽しみが待っているということだから。

本の世界が好きだ。作者が創り上げた世界に入り浸って、登場人物に感情移入したり、予測できない展開にハラハラドキドキしたり。本はわたしを、文章ひとつで、どこまででも連れて行ってしまう。本の中に飛び込むと、色んな景色が見える。知らない世界の知らない事情を知ることができる。文章ひとつで、たったの、言葉ひとつで――だからわたしは、本が好きだ。


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