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誰かの『背骨』になりたいと思った夜


誰かの『背骨』になりたい、と思った。

悔しすぎて、泣きながら、心の底から、そう、思った。

誰かの『背骨』になりたい。

誰かにとっての、重要な何かで在りたい
誰かにとっての、生きていくために必要不可欠な存在になりたい
誰かにとっての、人生の道標のような存在になりたい
誰かにとっての忘れられない何かで在りたい

他人は、思っている以上に
自分という人間に無関心で

だからこそ、入る隙間なんて
本当に狭い。

でも、入りたい。そこに、入って、誰かの心に棲みつきたいんだ。

誰かにとっての、かけがえのない何かで在りたい。
誰かにとっての、救いや、正しさや、優しさで在りたい。
誰かにとっての、欠かせない存在で在りたい。


今、心の底から、そう、思う。

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