ごはん杖からおにぎり #ごはん杖 #毎週ショートショートnote
僕は、今日もピカピカ真っ白な
ごはん杖を持って
色々な町や村へ向かう。
ごはん杖を振ると
美味しいおにぎりが出てくる。
ある村につくと
森に遊びに行った子供達が
帰って来ないと親達が慌てている。
僕も彼らと一緒に森へ向かう事にした。
夜になり森は真っ黒になった。
ごはん杖を燃やしながら進む。
ごはんの焼けた
いい香りをさせながら奥へと進んでいった。
崖のすみで固まっている
子どもたちを見つけ救助して、
みんなで村に戻った。
お腹を空かせた子供達と
大人達の前で、ごはん杖を振り
焼きおにぎりを出してた。
みんな満腹になり
僕も泊めてもらって
ぐっすり眠った。
翌朝、僕は村の家々の中で
杖を振り回してた。
これから聞こえてくる声に
ワクワクしながら
僕は村を出ていった。
僕の握っている
ごはん杖は真っ赤になっていた。
早く起きた子供達の
大きな声が聞こえてくる。
きっと驚いているのだろう。
各家庭に赤飯おにぎりが
たくさんあるのだから。
休日の日、
ごはん杖は赤飯杖になるのだ。
【408文字】
※
「杖」に負けずに書けました!
※
【毎週ショートショートnote】『ショートショート書いてみませんか?』お題発表!11/5|たらはかに(田原にか)
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