駄目な人生だけど #記憶冷凍 #二億斉藤 #毎週ショートショートnote #ショートショート
二億斉藤に逃げられ、しかも逃げる際に記憶冷凍を持ち去って行った。ソレを持っていた俺に蹴りを入れる斉藤から兄貴が庇ってくれて、役立たずな俺はオヤジにも怒られた。
俺の人生ずっと怒られて、謝って。そんなどうしょうもない俺の事庇って兄貴に怪我させた。でも、兄貴は俺の事全然怒らないし、もう俺の事怒るのも嫌なんだろうか、何て考えて泣きそうになった。
部屋から出てきた兄貴に土下座して謝ったら、笑いながら飲みに行くかって誘われてスゲー嬉しくて。
朝から立ち飲み。
ビールとコロッケを注文し、揚げたてを席に持って来てくれるってんで先に兄貴と乾杯して冷えたビールを流し込んだ。
泣きそうな俺に気づいたのか俺の頭をガシガシ撫でくりまわしながら兄貴が笑ってくれて。ぜってぇ兄貴にこれからもついて行こうって思った。
揚げたてのコロッケが熱すぎて涙が出てきたが、隣でコロッケを小さく切ってフーフーと冷ましてる兄貴を見て、胸が熱くなったのは、きっと熱々コロッケのせいだろう。
【420文字】
※
書きたくて書いてしまった。
くっ……猫舌な兄貴にキュンしたかったんだ。
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