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自傷行為もさせてもらえなくて

※この作品は自傷行為を推奨している訳ではありません。
何かあれば、誰かに相談する事をおすすめいたします。

※不快な表現が含まれます。ご注意下さい。





自分の事が嫌になった。
そんなのは、毎日なので日薬と
強い薬でセーブしてきた。

しかしそれでも、コップの水が
溢れてしまうような出来事があると
どうしても逃げに走ってしまった。


凶器として使えるものは
あると言えばあるが
ただの自暴自棄に近い状態だった。


自らのアレルギー源を
口にした。
一口どころか、アレルギー物質が
触れている部分を食べただけで
呼吸器に支障をきたす。
アレルギー体質。

どうでも良かった。
しかし、決定打には
できないくらいの自傷行為が
したかった。


口にして5分で薬を飲まなければ
救急車を呼べと言われていた。
そんな体質だ。

が、体が拒否った。
自らの体自体がアレルギー物質を
拒み始めた。

先程、胃に収めたはずのモノは
酸味と共に勢い良く飛び出してきた。

片手では抑えきれず
ポタポタと隙間から溢れる。
そのまま
全てが体外へと排出されてしまった。
しかも腹を下した。
幽門を通過したものは下から
排出されてしまった。


結局、ただ自分を
痛めつけただけで終わった。

体に傷ができたわけではないが、
苦しくて涙がでて
少しだけスッキリした。

癖にしないように
しなければない。

他の手段を考えなければ。


強い女になりたいとは
思わない。

普通になりたい。


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スズムラ
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