未来ロボット #枢軸マーガリン #数学ダージリン #毎週ショートショートnote
「枢軸マーガリン!!」
と、効果音付きでポケットから
取り出した、未来からきた雪だるまに
似た青色のロボットは、
「君を主役にするには、
コレを使うといいよ」
と、マーガリンを取り出した。
確かに、
明日の文化祭の出し物について
僕の意見を聞いてくれるように
注目されたいと頼んだ事を思い出した。
さっそくキッチンで食パンを焼く。
焼けるのを待っている間
飲み物を探すと、
棚に珍しい紅茶を見つけた。
『数学ダージリン』
茶葉を嗅ぐと、トーストに合いそうな
いい香りがする。
部屋にトーストと紅茶を持っていく。
紅茶を一口飲むんでからマーガリンを
焼きたてのトーストに塗っていく。
ビービービービー!
と警告音がロボットから鳴った。
どうやら使用方法が違うようだ。
僕はクラスのみんなから
注目を浴びている。
マーガリンが塗られテカテカ
光った7:3分けの髪。
顔は辛うじて、目鼻口が
選別できるほどにマーガリンが
分厚く塗られていた。
ただ、その日の数学の小テストは
驚くほど良い点がとれた。
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