絵巻物の恋文 Side-B #忍者ラブレター #毎週ショートショートnote
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絵巻物の恋文 Side-A #忍者ラブレター #毎週ショートショートnoteはコチラです。
読んでなくても大丈夫です。
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俺は絵巻物に綴った
忍者ラブレターを渡した。
里の方針で、
IT文化を取り入れる事になった。
俺は、スマホやパソコンの
知識もないまま
強制的にITの専門学校へと
入学させられた。
戸惑っていた俺に
彼女が声をかけてくれた。
彼女はスマホ契約や設定、
家で使うノートパソコン等の
購入手続きを手伝ってくれた。
今まで目立たない様に学校生活を
送ってきたので、こんなに学校生活が
楽しいものだとは想像していなかった。
ノートパソコンの修理が
終わったと連絡がきたので、
彼女と店まで取りにいった帰り道。
俺は彼女に
「俺の家系、忍者なんだ」
と告白し絵巻物の
忍者ラブレターを手渡した。
昨晩、彼女からスマホに
明日返事をするとメールが来た。
学校へ向かう裏路地を忍者走りする。
後ろで何かが動いた。
俺は素早く避けた。
が、連続で放たれた矢は
俺の胸に突き刺さった。
本来ならば心臓に突き刺さっていた
はずの矢は、軽量楔帷子によって
貫通は免れた。
刺さった矢には
彼女からの返事
くノ一恋文がくくられていた。
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