マイソングを妹へ #強すぎる数え歌 #毎週ショートショートnote
「にぃちゃん、おうた?」
軽快にリズムを口ずさむ
俺に可愛い妹がハミングしてきた。
「ああ!これは俺の
オリジナルソーーーング♫」
片目をつぶりウィンクまで
サービスしてあげた。
「え?!すごい!そーんぐ!」
飛び跳ねて、全身で俺の偉大さを
褒め称える妹。
流石、俺のシスターだ!
「わたしも、ききたい!!」
おっと!イキナリのリクエスト♫
「ききたい!ききたい!」
鳴り止まない声援、コールの嵐。
ブンブン振り回す妹の両腕が
腹部に当たり若干涙目になりつつ
「OK!可愛い妹の為だけに
この俺が聞かせて、あ・げ・る」
と、星をとばした。
ライブ会場のソファ。
目の前には、ごはん杖を2本
もった妹が座っている。
俺もごはん杖……マイクを手に持つと
スマートフォンから流れる
曲と同化していく。
「兄の『強すぎる数え歌』が
大ヒットしたおかげで、
母も私も生活していく事ができました。
お兄ちゃん、ありがとう!」
純白のドレスで俺にコールを
浴びせる妹は、どんなステージよりも
輝いていた。
【413文字】
#強すぎる数え歌
#エモすぎる謎ねぶた
#毎週ショートショートnote
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