秘密警察官募集 #秘密警察を宣伝してみる #毎週ショートショートnote
何処の世界も人材不足。
俺の所属する『秘密警察』
も募集に関しては毎年減るばかりで
面接に来て仕事内容を伝えると
次の日に断りの電話がかかってくる。
確かに募集要項に載せた
仕事内容に対して
報酬は多いとは言えない。
一昔前、秘密警察は人気だった。
それが、いまではネットで宣伝
しても反応は薄かった。
職業安定所でも
労働系はあまり、、、と
苦虫を噛み潰したような
表情の職員に言われてしまった。
『秘密警察』は今や
忍耐力、好奇心、行動力が必要な
いわゆるブラック企業のようだ。
家に帰って来てからも
ため息をつく俺に
妻は優しく声をかけてくれる。
リビングでは、小学生の息子2人が
楽しそうにアニメを見ている。
今話題のスパイアニメ。
目を輝かせて
「かっけー!」
と2人は興奮ぎみだ。
「僕、将来スパイになる!」
「ぼくも!」
アニメを見終わっても
興奮が収まらない2人。
俺は、息子に頼んで学級新聞に
秘密警察を宣伝してみるように
頼んだ。
募集が来ないならば
秘密警察官を育てれば良いのだ。
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#秘密警察を宣伝してみる
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