故郷をアップデート
というわけで、32年ぶりに故郷に戻ってきました。
十年一昔という単位で言えば、三昔以上前の認識を持ったままの私と、現在の名古屋がズレているのはむしろ当然のことです。
よって、地元の人と話をする時は、なるべく最新の名古屋情報をアプデ(略語)するようにしています。
一番変わったのは、名古屋駅の駅前ですかね。
あ、名古屋駅のことを地元の人は「名駅」と略しますが、これは地元でのみ通用する略称です。
そんな名古屋駅の待ち合わせ場所ですが、私が住んでいた頃は
・壁画前
・ナナちゃん人形
次点で
・盲導犬サーブの像
あたりでした。
しかし、このことを先日、名古屋のマッサージ屋のおねえさんに話したところ、
「ナナちゃん人形の前では待ち合わせないですねー」
と一刀両断されました。
確かに当時も、ナナちゃん人形は名鉄や近鉄を使う人達の待ち合わせ場所でした。
地下鉄東山線の最寄りに住んでいた私が、ナナちゃん人形の存在を知ったのは高校に入ってからでした。
現在は名鉄レジャックもなくなるし、街の中心がどちらかと言うと高層ビル街の方に移動しているので、ナナちゃん人形の辺りはメインスポットではなくなっているのかもしれません。
今、名古屋駅で一番有名な待ち合わせスポットは、
・金時計前
です。
これは高島屋がオープンした時にできた気がします。
地元の家族や友人と名古屋で待ち合わせすると、必ずと言っていいほど「金時計で」と言われるので、地元を離れた私でも知ってました。
しかし、ここは渋谷で言うならハチ公前、新宿で言うところのアルタ前みたいな所なので、いつも多くの人でごった返しています。
なので、私の知り合いは必ずと言っていいほど、
「金時計の裏で」
「2階に上ったところで」
と、もう一歩踏み込んだ場所指定をしてきます。
しかし、マッサージ屋のおねえさんに聞いたところ、
「えー、金時計は金時計ですよー」
とのことだったので、私の知り合いは私に似て細かいところが気になる人達である可能性が高いです。
類は友を呼ぶのだな。
壁画前は新幹線の改札口を降りたところに昔、壁画があったので「壁画前」と呼ばれていました。
今はもう壁画はなく、大きなモニタビジョンがあります。
壁画前の話をすると、おねえさんは
「あー、銀時計のことですね」
と私の知らない単語を出してきました。
これまでに何十回とあそこで新幹線を乗り降りしているはずなのですが、そこに銀時計なるものがあるとは、全く気がつきませんでした。
「仕方ないですよー、銀時計はちょっとわかりにくいですからねー」
とフォローしてくれたおねえさん。
盲導犬サーブの像は既になくなったと知っていましたが、
「サーブ?わかんないです」
と言われました。
桜通口を出て、大名古屋ビルヂングに向かう途中の辺りにあったんですよ、犬の像が。
今はどうやら移転して、栄の三越前にあるようです。
そういえば、栄の待ち合わせ場所は、今も変わらずクリスタル広場なんだろうか。